- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062188760
作品紹介・あらすじ
「四十過ぎて好きになった飴はやめられない」と、イタリア男に三百通を超えるラブレターで口説かれて……百戦錬磨のシモネッタが繰り広げる、涙と笑いの人生劇場。
イタリア語同時通訳者として第一人者の著者が、若き日々、己が人生を振り返って綴る、痛快無比のエッセイ。
感想・レビュー・書評
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筆者の田丸公美子は、残念ながら早逝した米原万里の通訳仲間である。米原万里はロシア語の、田丸公美子はイタリア語の通訳である。「シモネッタ」というのは、彼女にあだ名であり、下ネタ話が得意であるためにつけられたあだ名と言われている。本書の題名も「シモネッタ」という言葉が含まれているので、下ネタ話が多いのだろうと勝手に期待(?)していたが、恋愛話は多いが、下ネタはあまり多くない、思っていたよりも上品な本だった。
本書の感想とは直接の関係はないが、イタリアに関連を持つ女性の才能のある作家が、日本には多い。須賀敦子・塩野七生・内田洋子、そして、本書筆者の田丸公美子。その中で、私にとっては田丸公美子は、初めて読む作家であった。名前をあげた他の作家と全く味わいは異なるが、やはり才能のある作家だと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シモネッタだけあり下ネタ満載だが、不思議と気品を感じる。ユーモア溢れる毒舌表現。この作者が広島原爆の被爆者家族など到底信じられない明るさ。
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第4章の「シモネッタの忘れ得ぬ男たち」はこれまで読んだ話から想像できる内容だったが、第3章の「波乱万丈な父母の人生」では原爆のことや引揚者の苦労話が出てきて、思わず膝を打つことが多々あった.広島弁でしか表現できない件もあり、楽しく読めた.
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面白かったです。
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914.6
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久しぶりの新刊。
今回はイタリアの話題はかなり薄く、(4章あるうちの1章のみ)、
田丸さんとご主人との関係、自分と夫の両親の夫婦関係が軸となっている。
http://www.horizon-t.net/?p=1607 -
装画を描かせて頂きました。
笑えて泣けるエッセイでした。