激論! ナショナリズムと外交 ハト派はどこへ行ったか

著者 :
  • 講談社
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 7
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062190985

作品紹介・あらすじ

「集団的自衛権」と改憲を考える究極の一冊、緊急出版! 左から右まで、もっとも幅の広い集団だった自民党から、ハト派がいつの間にか消え、タカ派の勢力が増している。
 いったい何が起こっているのか。自民党ハト派の代表格から、外交の現実を見てきた当事者たち、安保法制懇メンバー、タカ派の代表格までが赤裸々に証言する。

はじめに 国際協調主義で歴史の克服を
第1章 ハトはどこへ行ったか
 細谷雄一との対話 欧州に見る寛容と和解の歴史

第2章 ハト派の可能性 
 1 河野洋平との対話 かつてハト派は徒党を組んでいた
 2 谷垣禎一との対話 民主党との対立の果て

第3章 外交の現場から
 1 岡本行夫との対話 一国平和主義の幻想
 2 玄葉光一郎との対話 軍事力を超えたルール形成力を
 3 川口順子との対話 グローバル化とナショナリズム

第4章 政党幹部の憂い
 1 石破茂との対話 心情的タカ派と現実的タカ派
 2 山口那津男との対話 憲法解釈と集団的自衛権
 3 平沼赳夫との対話 「敗戦」とタカ派の論理

あとがき

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者は今袋叩きに会っている朝日新聞の元政治部長である。それにしても昨今の余裕の無い必死wみたいなナショナリズムの雰囲気はどういうことなのだろうか。どんどん惨めったらしい国に変わりつつある日本…大丈夫か。岡本行夫氏(橋本内閣や小泉内閣で補佐官や参与をつとめた)によると、アメリカのすごさは多様性にあり、それが技術や社会構造の変化を受入れて前に進む力を生む。多種多様な発想や価値観、文化などをひとつのプラットフォームに纏めて初めて新しい発展が実現する。これが日本人の不得手とすることである、と言う。全くその通りだと思う。このままではこの国の発展は無いだろう。

  • 勢力均衡が欧州の歴史の伝統であるとしたら、それは単にパワーのバランスだけではなくて正義のバランスでもある。そして正義をどうやって均衡させるかといえば、それは技術的なものもあるが、より重要なものは、寛容の精神。
    正義というのは国家が国家たりうる、国家をを構成する価値の体系。従ってそれを失うことはその国にとって脅威となる。
    中国で、もうマルクスレーニン主義なんて信じている人はほとんどいない。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

東洋大学社会学部教授

「2014年 『現代日本政治史 政治改革と政権交代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

薬師寺克行の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×