- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062192842
感想・レビュー・書評
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んあー…これは正直苦手でした!
死んでしまう系のぼくらに、で最果さんのファンになり、小説を出すと聞きつけ星か獣…とともに購入。
こちらの表紙は好きな画家様大槻香奈さんが描かれたものであるのも相まって期待値うなぎのぼりでした。
何が苦手だったかというと「文体」それだけです。
ものすごくライトノベル。内容は深そうなのに私の脳には届きませんでした。
読み慣れない文体。それだけでここまで苦しいと思いませんでした。
設定も深夜アニメみたい。私には分かりづらかったです。ごめんなさい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
27.5.6
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目の前の女の子が大切で一緒にいられることをうれしく思う、自分なんて必要ないと言い出したら「そんなことない」って怒る、それは当り前のことで、魔法少女だろうがアンドロイドだろうが天才ハッカーだろうがまったく関係がない.制服を着てしまえば『女子高生』という大枠で括られてしまう16歳から18歳の女の子たち、その中でちょっと『特別』になれた(なってしまった、そう見られてしまった)女の子たちが育む『普通』の友情の物語.
もしも誰かが今までと180度変わってしまったとして、別人だなんて思わないでその人として接することをやめないのが友達、という主人公のセリフにはっとした.「友達」と言ってしまうと安易過ぎて、何だか軽く感じられるような言葉の中に、隠された大事な部分ってきっとそこなんだろう. -
ツイッターとか短文のなにかしら向けっていう感じ。話は面白いけど句読点のリズムが合わなかった。
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特別なことが一つでもあると、人は当たり前のことが見えなくなってしまう。当たり前のことは当たり前だからこそ、見えにくくなってしまう。人は普段からいろんなことに気持ちを張り巡らせ過ぎてるんだ。もっとシンプルに、人を思う方がよっぽど良い生き方ができる。
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言葉にしてしまうと零れ落ちてしまうもの、物語が、関係性がある。しかし、人間が人間であるには言葉が必要だ。言葉にする以前の想いと言葉にしてしまった気持ちの差異というかうっすらした膜のようなものを僕らは伝えたいし聞きたいし見たいと思う。
物語という装置はそれを孕んでいる、孕める可能性がきっとあるんじゃないかって思う。きっと最果さんはそう思って詩だけじゃなくて小説も書いているんじゃないかって読みながら思った。だけどこうやって言葉にするとなにかが零れ落ちていく。それは個人個人の物語の中でふわふわと浮かんでいて形にしようとするときにほんのわずかな部分だけは表出できる質のものなのかもしれない。