- Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062193153
作品紹介・あらすじ
ラ・マンチャの郷士ケハーナは騎士道物語を読みふけった末に、自分が遍歴の騎士ドン・キホーテだと思い込むようになった。そしてドゥルシネア姫という空想上の姫の面影を胸にいだき、サンチョ・パンサという農民を従士として、悪を懲らしめ困っている者を助ける旅に出た。
バルセロナの町に着いたドン・キホーテたちは、宿屋の美しい娘キトリに出会った。そのキトリにはバジルという貧しい床屋の恋人がいたが、父親のロレンツォはキトリを金持ちの貴族ガマーシュと結婚させようとしていた。キトリはバジルとの結婚を許してくれるようにと何度も父親に頼んだが、ロレンツォはけっして許そうとしない。こうなったらもう駆け落ちしかないと思い、キトリとバジルは手に手をとって逃げ出した。
ロレンツォとガマーシュはすぐに二人の後を追いかけた。キトリをドゥルシネア姫だと思いこんだドン・キホーテもサンチョとともに二人の後を追って行った。
ドン・キホーテはロマ族の野営地でキトリとバジルに追いついたが、そこにあった風車を悪しき巨人だと思い込み、風車に向かって突進した挙句にはねとばされてしまった。そして気絶したドン・キホーテは、愛しのドゥルシネア姫と森の妖精たちが舞い踊る、美しい夢を見た。
一方、追手の気配を察したキトリとバジルは馴染みの居酒屋に逃げ込んだが、ついにロレンツォとガマーシュに見つかってしまった。そこでバジルは一芝居打つ事にした。キトリとの結婚を許してもらえない事に絶望して自殺するふりをしたのだ。そこまでして結婚したいという二人の気持ちを知ったロレンツォはとうとう結婚を認めた。
キトリとバジルの結婚式がにぎやかに行われた。それを見届けたドン・キホーテは、ドゥルシネア姫の幻影に導かれ、サンチョとともに新たな冒険へと旅立って行くのだった。
感想・レビュー・書評
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『ドン・キホーテ』をこういう本で読んだのは初めてで、面白かったです。
バレエ部分以外も読んでみたいと思いました。
余談ですが、文を書いた石崎洋司さんは高橋ジョージさんと、絵を描いた平澤朋子さんは三船美佳さんと同い年です。
☆彡☆彡☆彡☆彡
さてクラシックバレエおひめさまものがたりはこのドン・キホーテをもって完結となります。
ここで私は疑問に思った。
この本を企画した人たちの考える”おひめさま”ってなに?
最初、ヒロインのことだと思っていました。
白鳥はオデット姫。くるみはクララ。眠れる森はオーロラ姫。ジゼルはジゼル。そしてドンキはキトリ。
でもドンキにはドゥルシネア姫がでてくるんです。
まあ、バレエではキトリ役が一人二役演じることが多いのですが。
“姫”を調べると、高貴な身分にあった人の息女。
でも童話やファンタジー等の影響により現代においては「姫は幼い・若い女性」というイメージが定着とあります。
しかし”おひめさま”ではやはり普通の女の子ではない?
とすると、ドンキではおひめさまはドゥルシネア姫?
ジゼルではアルブレヒトの婚約者バチルダ?
くるみはお菓子の国の女王(金平糖の精)かしら?
鈴木哲さんに聞いてみたい。
http://aoitori.kodansha.co.jp/editor/staff/20111015.html -
クラッシックバレエ、『ドン・キホーテ』を子ども向けに書いたもの。小学校3年生くらいから。ルビがふってある漢字もちょうどその位。バレエを習っている子にはもちろん、『おすすめのかわいい本ありますか?』と聞かれた時にもかわいい挿絵を見せながら紹介できそう。
巻末には、バレエの見どころの解説あり。 -
クラシックバレエの名作。
華やかな場面が目に浮かびます。