追いかけるな 大人の流儀5

著者 :
  • 講談社
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062198417

感想・レビュー・書評

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  • 2015年の55冊目です。
    大人の流儀シリーズは、最初からすべて読んでいるので、著者の考え方や表現方法には、全く抵抗感を持っていないと思います。
    「大人の流儀」とありますが、「大人の男の流儀」が副題だろう感じます。
    ・大人の男が、行列をして物を買うな!
    ・大人は騒ぐな!
    ・男はやせ我慢
    ・男は、人前で腹が空いたと言わない
    ここまで達観した考え方を通している大人も今は、ほとんどいないと思う。
    彼の前半生は、挫折と放蕩みたいに思えるが、そこで人間の本性を知り尽くしたのかもしれない。また随所に、ご自分の両親の生き方が、今の自分に影響を与えていることを記されている。自分の生き方に自信が持てる男(人間)でありたいと多くの人が思っているが、叶うことは少なく、結果として自分人生を事後承認するという生き方をしている。やはり男としての人間としての”矜持”を抱き生きていく様にはあこがれてしまう。 

  • つまらないことにこだわっても前には進まない。追いかけるな、とはこの意味が強い。そう思えるようになるには、大切な人をなくしたり、そういう経験を経ないといけないとも思える。
    親の躾って言葉がよく出てくる。それだけ育て方が大事ってことですね。

著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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