- Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062199988
作品紹介・あらすじ
まったく自殺する気がないのに、その銀行ビルの屋上に上がった男女は次々と飛びおりて、死んでしまう。いったい、なぜ?
「屋上の呪い」をめぐる、あまりにも不可思議な謎を解き明かせるのは、名探偵・御手洗潔しかいない!
「読者への挑戦」も組み込まれた、御手洗潔シリーズ50作目にあたる書き下ろし傑作長編! 強烈な謎と鮮烈な解決! 本格ミステリーの醍醐味、ここにあり!
感想・レビュー・書評
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島田荘司の作品としては、3点くらいかな。
他の島田荘司作品(御手洗シリーズ)と比べると、パンチが弱かった。 -
もう、島田荘司は合わないかも御手洗シリーズは終わった
と、思いながらもついつい確認してしまう -
探偵は遅れてやってくるですね。すごく後ろの方で御手洗が登場し、そこからは怒涛の展開。御手洗出てきてからラストまで、きれいに謎がとけすぎてあっさりと感じました。でも謎解き部分は石岡君と同じようにおおっとしか言えずに楽しめたのは間違いないです。
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決して自殺するハズのない人間が相次いで身投げする屋上の謎を御手洗潔が解き明かす長編ミステリ。良くも悪くもトリック一本特化の作品なこともあり、そのぶん真相はパワフル且つダイナミック。本のボリュームと満足度が必ずしも比例しない、物理トリックの成功に心理的要因を頼りすぎ、と諸々言いたいことを細けぇことは気にするな!とばかりの豪快さで有無を言わさず捻じ伏せられました。到底答えの出せなさそうな命題とどう繋がってくるのか掴めない挿話にそれなりの着地点を用意して、いくつもの物語を一本にまとめ上げているだけでも充分感心です。
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自殺する気がない人間が次々とビルの屋上から飛び降りて自殺してしまう、という呪いじみた謎は魅力的ですが、真相は思ったよりスケールが小さいですし、偶然に頼りすぎているところもあるので不満が残ります。
また、全体的に無駄話が多い為薄っぺらく感じてしまうのと、御手洗潔と石岡和己の掛け合いが後半しか見られないのが残念で、満足度は低めです。 -
島田荘司さんの作品としては、軽くてよみやすかったし、各所でププッと笑えた。
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御手洗シリーズは大好きであり、のめりこんだシリーズだ。今作は久々の新作で、紹介も魅力的、どの様な謎を孕んでいるのか、おおいに期待して読み始めた。
残念な事に、御手洗が解決した事件の中でもあまり魅力的なものではなく、確かに表面上、特異な事件ではあるが、求めている作品とは違った印象になってしまった。
50作目という情報も変に期待が上がってしまう余計なスパイスになっている。
残念ながら短編でサラッと読めれば評価できたかも知れない。 -
久しぶりに島田荘司を読みましたが、ちょっと物足りない感じでした。立て続けに屋上から銀行員が墜落死する銀行。自殺する理由もない人たちが飛び降りていく。自殺した女優の呪いか?そこに例のように偶然のように関わる登場人物たち。小鳥遊兄弟の相談を受けて御手洗潔が解決に乗り出す。ちょっと謎が足りない感じでしょうか。石岡氏のうろたえ方も御手洗潔の推理も雑だし。読みやすくて一気に行ける面白さは変わらずです。