- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062201230
感想・レビュー・書評
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浜口倫太郎さんの本を読むのは、『お父さんはユーチューバー』に次ぐ2冊目。
新潟を舞台にした米づくりの話。農業を題材にした小説を定期的に読みたくなるため、手にした。主人公翔太の祖父喜一が米農家で、東京で土建業を失業した翔太が父親の正和からの依頼で、新潟の喜一の下へ期間限定で米づくりを学びにいくところから始まる。粗野だが心根は優しい翔太は、新潟でも同年代たちにさっと溶け込み、東京の地元の仲間とも柄は良くないが素敵な絆を持ち続けている。小説の中盤に出てきた、「神米」で握るおにぎりが何とも美味しそうで、美味しいお米でにぎったとびきりのおにぎりを私も食べたくなった。根っからの職人気質の祖父喜一、それと正反対とも言える穏やかな父親で医師の正和、そして口が悪くて面倒なことは嫌いな翔太の3世代は性格は似ても似つかぬ感じだが、根は優しいところで一致しており時折その思い遣りにほっこりさせられた。米づくりを通じ成長し、最後は収まるところに収まった翔太。これからも仲間たちと楽しく過ごしていく様子が目に浮かぶ。良い話だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
米作りの物語ですね。
羨ましいです。
自分のやりたい事が見つかるのは。
一緒に悩んでくれる仲間がいるのは。
読んで幸せな気分になりますね。 -
お仕事本、やっぱおもしろい。
今回は農業。
米農家のこと、農協のことも勉強になったが、
やっぱり仕事への姿勢が語られてる場面がいい。
生業と仕事の違い。
私も仕事をしたい!!
最後はしっかり泣かせてもらいました。
スッキリ。 -
久しぶりに本を読んで泣いてしまった
展開も読めるしわかりやすく終わる、だがそれがいい!
年寄りが出てくる話に弱い
自分ちもコメ作ってるから尚更
映画化して欲しいな、原作に忠実に!
あと、ご飯食べたくなります確実に -
就職探しの若者が米作り。新米食べたい❗️何か好きな話だ。 2017.11.1
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天職だと思っていた建設作業員を辞め、ぷーたろ生活を送る翔太。父からある提案を受けるが。
かなり読み進めた頃に「シンマイ」はお米の新米と農家始めたばかりの新米にかかってるのか!と気付く。おっせぇ、、、
10年越しに再会したじいさま喜一は地元では神と崇められる程の米を作る人物らしい。1度は挫折した翔太だが、喜一の後ろ姿から数々の真髄を学んでいく。
喜一が深々と頭を垂れるその全てに米農家として先人の教えや継承を伺い、だーだー泣けた。
お米の國の人だもの。
ひと粒に込められた心と共にご飯をたーんと召し上がれ。