あさきゆめみし 完全版4

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062204033

作品紹介・あらすじ

失った恋人を思う光源氏(ひかるげんじ)。その陰で愛妻が心を乱していると知らずに。不倫の罰を乗り越えた光源氏は、政界に復帰。最愛の妻・紫(むらさき)の上(うえ)と蜜月を過ごしながら、若き日の恋や明石(あかし)に残した妻子を思う。一方で永遠の恋人との別離(わかれ)は、確実に近づいていた……。

読むだけで、源氏物語がよくわかる。ハードカバー愛蔵仕様。

感想・レビュー・書評

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  • 源氏の君の波瀾万丈の物語が続いていく。

    どんなに立場があろうとも。
    どんなに財産があろうとも。
    健康な体を持っていたとしても。

    人は生老病死の悩みから目を背けることはできない。

    愛する人との別れ。離れることの苦しみに立ち向わなければならない。

    京の都に戻った源氏にもつらい別れが待っていた。

    現実を受け入れて、いかに生きていくかの選択をしなければならなかった。

    目の前の人を、大切な人をどうすれば良いか常に向き合っていた。

    美しい容姿。
    あふれ出る教養。
    帝の血を引くものとしての矜持。

    様々な要素が「光る君」を形づくっている。

    その根本は「誠実」な彼の人柄による。
    圧倒的な「誠実」が、彼自身のなかで一貫している。

    現代の尺度に当てはめて、彼のことを「稀代のプレイボーイ」とレッテル貼りすることは簡単だ。
    この本を読む前は、私もそう思っていた。

    だがそれは、後世の時代からみた後出しジャンケンだ。

    彼は全力で「今」を生き抜いていた。

    源氏の君の波瀾万丈の人生が続いていく。

  • とんでもない話と最初は思っていたが、段々いい話になってきて、時に涙ぐむことあった。生き霊ともなった御息所が死んだため、娘の梅壺の女御は源氏に引き取られ入内。友との間で激しくなる後宮の争いと絵合わせ。末摘花の君を引き取ったり空蝉の話は泣ける。明石の上の娘を紫の上の養女とする。藤壺の宮の死と桜に墨染に咲けという歌も泣ける。

  • 有名な絵合わせのお話や、実の子を紫の上に預ける明石など、子どもを使っていかに地位を固めるか、という当時の出世の様子がうかがえるお話が多い。
    とくに女性をどのように育てるかという話は興味深い。
    政治戦略的に見ていっても面白いが、絵合わせのような雅な競技はさすが平安貴族といった風情ある雰囲気を味わえた。

    恋の話よりも女同士の複雑な心境や、母としてこの幸せを願うからこそ子どもを手放すという親としての痛み、夫を持つ身だから、皇妃であるからという理由で心の赴くままの恋ができない女性たち…。
    女としての様々な苦しみ、悩み、それらが深く伝わってくる。

  • 子に恵まれても、身分が低いゆえに、自分の手で育てることができない理不尽さ。姫の将来を思えばこそ、泣く泣く手放した明石の君。このことゆえに、自分は紫の上が嫌いだったのだと思い出した。
    だけど、今読むとお互いの心を思いやろうとしている。二人とも、寵愛を受けるにふさわしい人々なのだろう。

  • 這一卷是光源氏在二條築新宅邸,把之前有過一段情的女性都接來住,例如末摘花等等。然後也穿插空蟬的故事。空蟬部分,對伊予之介的描寫頗令人感傷又感動。再者是明石君和紫之上之間對彼此的想像和瑜亮情結,最後明石君答應上京之後,源氏為了女兒的未來,把女兒帶去給紫之上扶養。卷末則是最愛的藤壺之宮的離世,冷泉帝也知道了自己的身世。把這些人弄得眼淚流不完,光源氏真是罪孽深重....但是看到紫之上和明石之君彼此揣摩對方的心境,一個是獲得女兒一個是配破和女兒分開,和藤壺之宮不能說的戀情,這幾段真的不禁令人淚潸然落下。前三卷對於源氏的獵豔實在有些感冒,這一卷突然帶佛家眾人皆為情所苦的警義,但是又有無法回頭也絕不回頭的宿命感,寓意深厚,令人沉吟。突然覺得到了第四卷,主角變沉穩了,整個故事變得豐富許多了。青春很美,但這種大人的苦澀更有味道阿。

  • 選手交代の時期。六条御息所、末摘花、空蝉、明石の上、紫の上、藤壺の宮。哀しい人が多すぎる。

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著者プロフィール

3月13日生まれ、札幌市出身の魚座。O型。1966年、「週刊少女フレンド」より『どろぼう天使』でデビュー。『はいからさんが通る』で第1回講談社漫画賞を受賞。「源氏物語」を基に描いた『あさきゆめみし』は、少女漫画の枠を超えて高い評価を得ている。他に『ヨコハマ物語』『N.Y.小町』『ベビーシッター・ギン!』『紅匂ふ』など人気作多数。

「2001年 『漫画文庫あさきゆめみし全7冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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