ヨーコさんの“言葉” わけがわからん

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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062204613

感想・レビュー・書評

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  • 今回のも良かった♪

    「ニ○○八年冬」を何度も読み返した。

    病院帰りにスーパーで買い物するような気軽さで
    ジャガー買うところが何度読んでも刺さる!
    私もこういうカッコいい買い物ができる人になりたい

    ※昔一条ゆかり先生が大根買いに行った帰りだかに新車も買ったというエピソードを思い出した。
    作家さんはこういうカッコいい方が多いのかなぁ?

  • 本文中で「夫婦」について書かれた件、タイトルにもなっている、その8「わけがわからん」が、心に染みた。

    友人夫妻を「社交上の礼儀にある程度武装されている」という表現した文言も、

    「自分の夫婦の関係を他者に理解させようとするとこれも実に困難である。」

    「夫婦は中からは容易に壊れるが、外からつっついて壊そうとしても決して壊れない。
    それは、愛ではなく情だからである。
    愛は年月と共に消えるが、
    情は、年月と共にしぶとくなる。」

    「実にわけがわからん。
    夫婦はわけがわからんのが
    いいのである。」

    すごく、わかりやすく、
    すごく、ステキな文章でした。

    そして、終盤にかかれた、
    イングリッシュグリーンのJAGUARの件。
    そんなふうに、最後を迎えられたら、かっこいいな。と思う。

    佐野洋子さんの「ヨーコさんの"言葉"」シリーズまた読みたい。

  • 谷川俊太郎さんの奥さんと初めて知った。

    花を生けるためにある手、生活のイメージ。
    目の付け所にびっくりさせられる。

  • 人間が月に降り立ったことを喜べない人もいるんだと知って、価値観は多様だと改めて思いました。人類の進歩は、誰もが望んでいることだと信じてやまなかった自分をまだまだ視野が狭いと思い知りました。

    そして、『月は昔を思い出すためにある』
    すごく素敵な言葉で、月が出るのを心待ちにしました。読んだ日の月は、三日月がクスクス笑っているように感じました。

    『死ぬとわかるのは自由の獲得』
    死ぬとわかった時、ジタバタしないように生きているつもりですが、いざそうなった時にどんな自分でいるんだろうと思いました。
    こんな風に割り切って残りの人生を楽しむ程、今を生きているのか考えさせられました。わかっているようで忘れてしまう、『今を生きる』ということはすごく難しいことです。

著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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