香菜とななつの秘密

著者 :
  • 講談社
4.11
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本棚登録 : 117
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062204736

作品紹介・あらすじ

小学校5年の香菜は幼い頃から、引っ込み思案で恥ずかしがり屋で、人前で話すことが苦手だった。
心配をした母が「ことばの教室」に通わせてくれて、高学年になるころには教室で発表したり友だちに話しかけたりもできるようになっていた。
それでも聞き上手で慎重な性格は変わることはなく、学校の中でも通学路でもいつもいろいろな事に耳をすませて観察をするので、皆が気がつかないことにも気がついてしまうのだ。
引っ込み思案な香菜が”聞き上手”と”観察眼”を武器に学校のいろいろな秘密を見つけ出し、友だちと一緒に解決していく、ほんわりとあたたかい学校ミステリー。


もくじ
第1章 朝の秘密
第2章 学年文庫の秘密
第3章 先生の秘密
第4章 読み聞かせの秘密
第5章 干支の秘密
第6章 続きの秘密
第7章 広瀬くんの秘密

感想・レビュー・書評

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  • 香菜は無口でクラスでも目立たない。でも小さなことに気づいてその原因を推理するのが得意だった。ある日、下駄箱の上に並んだ十二支の人形に猫が加えられていることに気づく。さらに、誰かが人形の向きを変えていて…。一体誰が、何のために? シャーロック・ホームズのように回答を導き出す香菜の名探偵ぶりが爽快です。

  •  5年生の香菜は、人前で話すのは得意ではないが、聞き上手だし観察力もある。朝の学校が好きで、みんなより少し早めに登校する。靴箱に入っていた見なれない靴を見て、転入生が来たことに気づく。その転入生の広瀬くんは、最初のあいさつで「友だちとかつくる気ないんで」と宣言。香菜は、広瀬くんがどうしてそんなことを言ったのか、気になってしまう。

  • 人前で話をするのが苦手な5年生の香菜は
    そのぶんよく見て、よく聞いて、あれこれ考えることが大好き

    朝の靴箱と教頭先生のようすから転校生が来ることを予想したり
    荷物にまぎれこむ不思議な本から学年文庫の秘密に気がついたり
    先生の疲れた顔色と袖についた汚れからそのわけに思いいたったり

    転校生の広瀬くんとだんだん心が通じあうようになったころ
    よくない噂話に責められて広瀬くんが学校を休んでしまう

    弱いものにあたたかいまなざしを注ぐ福田隆浩の
    書き下ろし“ほのぼの学校ミステリー”

  • 【収録作品】第1章 朝の秘密/第2章 学年文庫の秘密/第3章 先生の秘密/第4章 読み聞かせの秘密/第5章 干支の秘密/第6章 続きの秘密/第7章 広瀬くんの秘密 
     噂→いじめ、からの脱却として、事実を調べる・自分で考えることを提案、実行してみせている。一つの解決策を提示している。

  • 香菜とななつの秘密。福田 隆浩先生の著書。話し上手で攻撃的で活動的な性格の子もいれば聞き上手で慎重な性格な子もいる。話し上手で攻撃的で活動的な性格の子は生まれつき話し上手で攻撃的で活動的な性格の子なのかな。聞き上手で慎重な性格な子は生まれつき聞き上手で慎重な性格な子なのかな。性格は不思議。私は話し好きだけれど話し上手ではないし聞き上手でもない。秘密も秘密にしておけずにおしゃべりしてしまいがち。好きと上手は別物だから。話し上手な人はたいてい聞き上手でもあると思う。聞き上手な人はたいてい話し上手だと思う。

  • 香奈の探偵みたいな推理に驚きました

  • たんていになっているみたいでドキドキしました。
    そして、このお話に入り込んでいるような気もちになりました。

  • すぐに緊張してしまい、人前で話すのが苦手な5年生の香菜。しかし彼女には、鋭い洞察力と論理的な思考という別の持ち味もありました。学校の難事件に挑む香菜とクラスメイト達のやりとりが面白い!

  • 面白かった!

  • 香菜ちゃん、がんばれ!

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著者プロフィール

長崎県の特別支援学校勤務。『この素晴らしき世界に生まれて』(小峰書店)で、日本児童文学者協会長編児童文学新人賞受賞。
『熱風』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作受賞。
『ひみつ』(講談社)が第50回野間児童文芸賞最終候補作に、
『ふたり』(講談社)が2014年青少年読書感想文全国コンクール課題図書に、
『幽霊魚』(講談社)が2016年読書感想画中央コンクール指定図書に、
『香菜とななつの秘密』が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれる。
『たぶんみんなは知らないこと』で第60回野間児童文芸賞を受賞。
その他、『おなべの妖精一家シリーズ1.2』『おはなしSDGs 人や不平等をなくそう 明日香さんは負けない』(講談社)など





「2022年 『たぶんみんなは知らないこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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