道具としての微分方程式―「みようみまね」で使ってみよう (ブルーバックス)
- 講談社 (1994年9月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062570374
作品紹介・あらすじ
とかくむずかしいと敬遠されがちな微分方程式ですが、最初に全部を理解してから進もうとするのではなく、とにかく本書で著者のまねをして方程式をつくり、展開してみてください。やがて、現実の現象をどうしたら方程式にのせることができるか、式の解き方も含めて、自然にわかってきます。すると、新しい視野が得られます。
感想・レビュー・書評
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中盤まで読んで終了。序盤はイメージと、頭の中で数式を追えば、およそは理解できたが、中盤からは数式を自分で書きながら、しっかりと理解する必要あり。
「習うより慣れよ」、まずは使っている現場を見て、マネをして使ってみよう、というテーマは素晴らしい。どういう場面で、どのように微分方程式を使うか、少しは理解の助けになった気がする。初版1994年、親しみやすい「普及の迷作」を目指したそうで、不思議なノリの部分が多く見られた。
「入りたまご消して出る」、かなり強引だが、いくつもの場面で使ってみて説明するので、考え方は理解できた。これを解いて、何を得るか、何が解るのか、という点の説明が充実すると更にいいかも。単に理解不足かもしれないが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
化学工学における輸送現象の解き方について書かれた本。
微分方程式を少し習っていないとついていくのが厳しいが、雰囲気は味わえる。 -
文体が自分には合わなかった
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これを読めばボクも微分方程式を解く達人に! と期待して買ったが読み進めなくなって25年ほど積んでいた本。
運動方程式を理解したほうがいいと思い改めて読み始めて読了。なるほど、工学の世界で現象を微分方程式にはこうやって落とし込むのか、と分かったと言えば分かったが、まだまだとても自分の仕事で応用できる気がしないw
本の中身は読み進むごとに微分方程式が複雑になる構成で、序盤は解析的に解が出るが、途中から「これは数値積分にした方がいい」となって最後は「これはもはや解析解はムリ」まで言ってて、そういう「見極め」の感覚が一番役に立つと思った。
そう、受験の数学では式が展開できないと○はもらえないかもだけど、実務では十分な精度の解が得られればいいので、適当な数字を代入して誤差を確認して数字を変えて、といったようなやり方で力技で解いてもOKなのである。
侮りがたいのがEXCELで、そういった需要を見越してか「ゴールシーク」という便利な機能がある。微分方程式に限らず、式の展開が面倒なときはまんま式入れてゴールシークで答え出す、というのはたびたびやっている。
それはそうと、本書であんまりちゃんと書いてない運動方程式は、自分なりに勉強して解けるようにならんといかんらしい。 -
文体が馴染みやすく、読んでいてほんわかした気分になれた。化学工学の基礎的な微分方程式の収支式を、実生活での例を用いて立てている。
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大学時代に読んでおきたかった。
今読んてもよくわからない(>_<) -
お手軽な本ゆえ曖昧なイメージしか掴めなかった。
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著者の掌の上を転がされた感があるが、物理の速度論の基本を堪能した。ただ読了、理解には高校数学+αの知識が必要。
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テスト期間だからこそ
楽しいと錯覚する本もあるよね☆ -
移動速度論について、簡単な絵と道具としての微分方程式を用いて解説した本である。移動速度論という学問自体始めて知ったので、そのことではためにはなったが、本題の微分方程式の解説書としては他の入門書を見たほうが早いと思った。説明を簡単にするあまり、微分方程式自体の説明がよくわからなかった。ただ、ラプラス変換がどういうものなのかがわかったのでよかった。