- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062575263
作品紹介・あらすじ
ケータイやインターネットに四六時中つながれた現代人に異常事態発生!いつもイライラ、他人に厳しく、無責任。ネットでがんじがらめにつながった「IT世間」に群がる日本人の生態に、気鋭のサル学者がメスを入れた「新しい世間論」。
感想・レビュー・書評
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(「BOOK」データベースより)amazon
ケータイやインターネットに四六時中つながれた現代人に異常事態発生!いつもイライラ、他人に厳しく、無責任。ネットでがんじがらめにつながった「IT世間」に群がる日本人の生態に、気鋭のサル学者がメスを入れた「新しい世間論」。 -
現代のケータイ依存症の時代を描く本。IT世間という枠組みで語る話は、旧来の世間の現代版という感じか。
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【要約】
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【ノート】
・新書がベスト -
日本人は世間と自分との関係で生きている。一神教を信じている人は神と自分との関係で生きている。それが、日本人の携帯電話の使い方に表れているという。世間からつまはじきにされないように、いつも携帯でつながっていないと不安な日本人。これは、一神教と非一神教の違いかな?韓国人はキリスト教信者が多いけど、どうなのかな?
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◆2006年に書かれた、IT時代の日本人(とくに若者)を強烈に批判する一冊です。(余談ですが、2006年といえばいま(2014年)から8年前、ワンセグが登場した年だというから、月日が経つのはなんとも早いですね)
◆ITで時間と空間を飛び越え、より広い、それこそ世界規模の社交を手にするのではないかというような楽観論が出回っていたなか、著者はそれを真っ向から否定します。著者によれば、むしろ、人びと(日本人。とくに若者)は、IT化のなかで自らの狭い人間関係や「世間」という生活共同体のなかに閉じこもり、依存するようになり、そのなかでがんじがらめになるだけだというのです。この過程を著者は「サル化」と呼んでいます。ニホンザルが「起きている間中、誰かとつながっていないと落ち着かないらしい (p. 100)」ことになぞらえているのです。
◆この本がブルーバックスから出たのに驚きました。ブルーバックスといえば、自然科学をテーマにしていて、あらゆる複雑怪奇な式が飛び交っているイメージが強かったのです。それだけに、レビューも否定的なものが多いですね。
◆ただし、本書の主張が部分的には当てはまっていることも確かでしょう。「つながり」への依存(スマホを触っていないと不安になるというのは、大人だけではなく子どもにまでみられる)や、それと反対に生じる「つながり疲れ」といった現象は、近年スマートフォンの定着とともにふたたび問題化しています。だからこそ、その点を掘り下げてほしかったのですが、そうすると、完全にインターネット・コミュニケーションなどの話になってしまって、「サル化」とは関係なくなってしまいます。
◆本書をあえておすすめするとすれば、まずこのタイトルの衝撃性でしょう。ケータイやスマートフォンをいじり続ける人間を、つながりに支配される人間を、サル学者が「サル」に例えてしまう。◆そして次に、見出しを読むだけで内容が大体想像できるという点もおすすめです。空想力と相応の知識がある人ならば、あっという間に読めるのではないでしょうか。(ただ、なにかのタメになるかは、分かりません・・・^^;) -
著者の、子どもの言語習得に関する著作がよかったのでこの本も手に取ってみたが、サルの研究者であるという専門性はほとんどいかされず、全体を通して、“今の若者は…”という愚痴を聞いている気がした。残念。
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06年の著書を13年に見直してみての感想。
ケータイからスマホ・タブレットに、メール・ブログからSNSに流行は変わったが、現代人がやってることは変わらないようだ。
現代人をITに振り回されるサルと揶揄こそしているが、よくある「昔は良かった」論にもっていかず、淡々と分析している印象。
まぁみんながなんとなく感じてる「あるある」を文章化しただけなのだが。
ただ、ショック死は「精神的ショックで死ぬ」ことでは無いのでそこはツッコミたい。 -
核心に触れる部分がないのが残念。
すべて「空気」に収斂させているので、あまり身にならない。