現代免疫物語―花粉症や移植が教える生命の不思議 (ブルーバックス)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062575515

感想・レビュー・書評

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  • 著者の一人である岸本氏は代表的な免疫学研究者である。
    免疫学の発展の歴史が、日本人研究者のエピソードを中心に
    進んでいて、研究の分野の臨場感が感じられる。
    途中、細かすぎて分かりにくい内容の箇所があるが、
    免疫のことをよく分からない人でも、
    研究者の考え方/生活が書かれていて面白いのではないだろうか。
    免疫に興味のある人だけではなく、他の分野の研究者が読んでも
    楽しめるのではないだろうか。お勧めの一冊である。

  • 免疫学の講義で参考図書に推薦されていたので読書した。

  • 免疫の仕組みと、免疫学の歴史について。

    メモ
    ●「アレルギー解消に道?」(P254~255)
    STAT6。アレルギーと密接な関わりを持つ情報伝達分子のIL4が運んだきた情報を、細胞の中の核に伝える分子だ。(中略)IL4とIgEとの間を仲立ちするSTAT6の動きを封じれば、アレルギーは克服できるかもしれない。

  • 石坂物語
    花粉症物語
    結核物語
    T細胞物語
    移植物語
    骨髄移植物語
    胸腺物語
    抗体の不思議物語
    サイトカイン物語
    インターロイキン物語
    TNF物語
    受容体物語

  • 2010/2/20 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
    2010/3/16〜3/18

    先日読んだ、「新現代免疫物語 抗体医薬と自然免疫の驚異」より前に出版された本。
    研究の歴史をたどる形式で書かれているが、こういう本を是非中学生(にはまだ難しいかもしれない)や高校生に読んで欲しい。研究の場、新しいことを見つけていく作業では、記憶するだけの勉強では限界があることが自然と理解できるだろうから。
     最初に取り上げられている石坂公成先生のお話を山形にいる頃、拝聴したことがある。本書にも記載されているように、ちょうどアメリカから奥様の実家のあった蔵王に戻られてすぐのことだった。当時不勉強で生化学的な知識がなかったので、どれだけ偉大な先生であるか、イマイチ実感がなかったが、本書などを読むと今更ながらもう少し真剣に聴き、お話などもさせていただいていれば良かったなぁ、と思う。

  • 医薬翻訳者めざして30冊目(のべ32冊)。とてもおもしろかった。論文を発表するにあたっても、かなりの競争とプレッシャーの世界があるのだということも感じた。特許と同じような感じなのかな。免疫の面白さもなお一層感じた。すごすぎる免疫の世界…

  • 最初は面白かったが、中盤以降は次々と出てくる物質名についていけなくなった。この分野はまだ盛んに発展している最中で、体系化の作業が追いついていないのかもしれない。この分野の知識を簡便に得たくなったときは、いちいち専門書にあたるのも非能率なのでちょうどよいガイド本になりそう。

  • 2008/11/18
    花粉症のメカニズムや、インターフェロン・インターロイキン。
    いつ買ったんだっけ?まだ読んでない本で読みたい本が手元になかったので、もう一度読んでみた。

  • 免疫のメカニズムについて理解できる。免疫の中には、どんな細胞が働いているのか。また、アレルギー症状が起きてしまう過程と原因。免疫に関する病気など、興味があるのだが、いまいち、わかっていなかった事が、理解できた。自分に関しては、咳ぜんそくなどに、ステロイドが効く意味がわかってよかった。

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著者プロフィール

1939年大阪生まれ。大阪大医学部卒。医学博士。大阪大教授から、医学部長、大阪大学学長を歴任。インターロイキン6発見の業績で、ノーベル賞候補の呼び声も高い。
現在も、大阪大に研究室を構え、研究に携わる。

「2016年 『現代免疫物語beyond 免疫が挑むがんと難病』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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