富士山噴火―ハザードマップで読み解く「Xデー」 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 109
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062575768

作品紹介・あらすじ

宝永噴火から300年、いま「その日」が来たら? 江戸時代以降、不気味な沈黙を続ける日本最大の活火山、富士山。もしも現代のハイテク社会が噴火に見舞われたら? 新幹線は? コンピュータは? 人体への影響は? 火山灰、溶岩流、火砕流、山体崩壊など猛威の全貌を予測して防災に役立てる「ハザードマップ」の解読法とともに、知られざる富士山の「正体」もわかる決定版! (ブルーバックス・2007年11月刊)

感想・レビュー・書評

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  • 地球物理学者である著者による、ブルーバックスならではの学術的な著作です。火山噴火と災害につながる現象について、基本的な専門情報が紹介されています。またそれらを元に公表されているハザード情報の詳細な解説されて、その危険について記述されており、今更ながら再認識させられる一冊でした。地球、富士山が「活動」していることを忘れてはいけないと改めて思いました。


  • 普段とは違うテイストの本を読みました。
    恐らく、この本を手に取るのは地学系の学習に役立せようとする学生か、富士山からの災害リスクがある方でしょう。

    私は正直に言うエリア的にも関係が無いのですが、投資をしているのであらゆる知識を参考にしようと手に取りました。
    率直な感想は驚き!
    噴火による経済損失についても触れてあったり、噴火がそこにも影響を与えるのか!と思う内容もあり、投資する際に役立ちそうです。
    火山学者というリスクと隣合わせで研究をする上に、推測が極めて難しい分野ですがここまで進歩しているのかと感心しました。
    ただ、全体的に防災観点から触れていることも多いが、実際にそう言った事が起こった時の具体的な行動や、筆者自身の噴火予測についてもう少し触れていれば更に良かったです。もちろん、火山学者と防災研究員は異なりますが、この本の内容ならもう少し触れても良いかと思います。


  • この書籍は、火山の専門家でもある著者の解説による「富士山」噴火の話です。

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  • 【配架場所】 図・3F文庫新書(講談社ブルーバックス 1576) 
    【請求記号】 408||BL||1576
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/121312

  • 読みながら常にソワソワしてしまい読むのに時間がかかる。
    つい我が家の防災用のグッズはどうなってるんだっけ。
    なんて周りを見回してみたり。
    富士山噴火の最大の怖さは粉塵とのこと。
    雨で固まり重くなる。
    屋根に積もると家はつぶれ、細かい塵が気管に入ると胸を患う。窓や通気孔に目貼りも必要。
    中学の頃、社会科の先生が「富士山が噴火したら校舎の屋上で傘を差しながら噴火を眺めよう」なんて言ってたけど、無理だってことがよーくわかった。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    http://mlib.nit.ac.jp/webopac/BB00501391

  • 富士山の噴火が起きたらどうなるかが述べられている。
    火山灰、火山弾、火砕流、土石流など、項目事に具体的に述べられているので、非常にリアルに想像できた。
    例えば、火山灰。
    人体にも影響があるということは聞いていたものの、ガラス質であるため、吸い込んだら呼吸器を傷つけることや、付着している成分を取り込んでしまうことなど。
    土石流の被害は数年に及ぶ可能性があることなどには、慄然とする。

    ただ、怖さばかりを伝えようとした本でないことも特徴的な立場だと思った。
    噴火の影響は甚大だが、その後長い間、人間はそこから恩恵も受けるといった趣旨の言葉は心に残っている。
    だからこそ、火山国日本に、私たちは住み続けるのだなあ、と。
    その意味で、ハザードマップにより、できるだけ被害を少なくしようとしている研究者達の活動に、敬意を払いたい。

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。

「2021年 『100年無敵の勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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