富士山噴火―ハザードマップで読み解く「Xデー」 (ブルーバックス)
- 講談社 (2007年11月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062575768
作品紹介・あらすじ
宝永噴火から300年、いま「その日」が来たら? 江戸時代以降、不気味な沈黙を続ける日本最大の活火山、富士山。もしも現代のハイテク社会が噴火に見舞われたら? 新幹線は? コンピュータは? 人体への影響は? 火山灰、溶岩流、火砕流、山体崩壊など猛威の全貌を予測して防災に役立てる「ハザードマップ」の解読法とともに、知られざる富士山の「正体」もわかる決定版! (ブルーバックス・2007年11月刊)
感想・レビュー・書評
-
コメント0件をすべて表示
-
地球物理学者である著者による、ブルーバックスならではの学術的な著作です。火山噴火と災害につながる現象について、基本的な専門情報が紹介されています。またそれらを元に公表されているハザード情報の詳細な解説されて、その危険について記述されており、今更ながら再認識させられる一冊でした。地球、富士山が「活動」していることを忘れてはいけないと改めて思いました。
-
普段とは違うテイストの本を読みました。
恐らく、この本を手に取るのは地学系の学習に役立せようとする学生か、富士山からの災害リスクがある方でしょう。
私は正直に言うエリア的にも関係が無いのですが、投資をしているのであらゆる知識を参考にしようと手に取りました。
率直な感想は驚き!
噴火による経済損失についても触れてあったり、噴火がそこにも影響を与えるのか!と思う内容もあり、投資する際に役立ちそうです。
火山学者というリスクと隣合わせで研究をする上に、推測が極めて難しい分野ですがここまで進歩しているのかと感心しました。
ただ、全体的に防災観点から触れていることも多いが、実際にそう言った事が起こった時の具体的な行動や、筆者自身の噴火予測についてもう少し触れていれば更に良かったです。もちろん、火山学者と防災研究員は異なりますが、この本の内容ならもう少し触れても良いかと思います。
-
この書籍は、火山の専門家でもある著者の解説による「富士山」噴火の話です。
-
1
-
【配架場所】 図・3F文庫新書(講談社ブルーバックス 1576)
【請求記号】 408||BL||1576
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/121312 -
↓利用状況はこちらから↓
http://mlib.nit.ac.jp/webopac/BB00501391 -
富士山の噴火が起きたらどうなるかが述べられている。
火山灰、火山弾、火砕流、土石流など、項目事に具体的に述べられているので、非常にリアルに想像できた。
例えば、火山灰。
人体にも影響があるということは聞いていたものの、ガラス質であるため、吸い込んだら呼吸器を傷つけることや、付着している成分を取り込んでしまうことなど。
土石流の被害は数年に及ぶ可能性があることなどには、慄然とする。
ただ、怖さばかりを伝えようとした本でないことも特徴的な立場だと思った。
噴火の影響は甚大だが、その後長い間、人間はそこから恩恵も受けるといった趣旨の言葉は心に残っている。
だからこそ、火山国日本に、私たちは住み続けるのだなあ、と。
その意味で、ハザードマップにより、できるだけ被害を少なくしようとしている研究者達の活動に、敬意を払いたい。