花はふしぎ―なぜ自然界に青いバラは存在しないのか? (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062576079

作品紹介・あらすじ

花といえばその美しさだけが語られがちだが、じつは、植物の生存と繁殖を担う「生殖器官」なのだ。訪花動物による効率のよい受粉のために、大きな役割を果たしているのが花の「色」である。近年、化学的な分析により明らかになってきたさまざまな花の色発現のしくみとは?また、開花のしくみ、さまざまな環境への適応戦略など、知られざる花のふしぎと魅力を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 青い花といえば紫陽花もそうですね。土壌のpHによって色が変わるそうで、日々の変化を愛でるのもいいものです。

  • 2008年刊行。著者は国立科学博物館植物研究部多様性解析・保全グループ長。◆花は美しい。しかし、植物にとってみれば、花は生存競争の中で培ってきた重要な生殖器官なのだ。花に対する感性を一変させるこの叙述こそ、花の美しさの発想転換に他ならず、科学の美しさを雄弁に語るものに他ならない。◇また、動物は良くも悪くも派手だし擬人化イメージが難しくないが、一方、植物をそういう目線で見ることはなかなかないところ、その印象を転換させてくれた書(特に環境適応戦略の項目で)。

  • [ 内容 ]
    花といえばその美しさだけが語られがちだが、じつは、植物の生存と繁殖を担う「生殖器官」なのだ。
    訪花動物による効率のよい受粉のために、大きな役割を果たしているのが花の「色」である。
    近年、化学的な分析により明らかになってきたさまざまな花の色発現のしくみとは?
    また、開花のしくみ、さまざまな環境への適応戦略など、知られざる花のふしぎと魅力を解き明かす。

    [ 目次 ]
    第1章 花の多様性(花とは何か なぜ地球上にはいろいろな花が存在するのか ほか)
    第2章 花の色のふしぎ(なぜ花は色を持つようになったか 花の色の二大色素、アントシアニンとカロテノイド ほか)
    第3章 開花のふしぎ(植物が花を咲かせる意味 花が咲くまでの道のり ほか)
    第4章 花たちの環境への適応戦略(なぜ植物は陸に上がることができたのか 熱帯への適応 ほか)
    第5章 人類によって作られた花たち(「ないものねだり」によって作られた花たち 品種改良のしくみ ほか)

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