離散数学「数え上げ理論」―「おみやげの配り方」から「Nクイーン問題」まで (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
3.62
  • (9)
  • (11)
  • (15)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 284
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062576192

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • だいぶ難しい

  • 受験数学と高等数学のギャップを越えられず、大学での数学に挫折。
    仕事は企業の情報システム部で、IT系といっても数学なんてほぼいらない。
    しかしキャリアアップを考えるほど、あの時ちゃんとやっていたら…と後悔も多い。
    離散数学は、コンピュータの考え方のベースになっていて、
    しかも本書は、高校生でも分かる「順列・組み合わせ」からスタートしている。
    「数え上げ理論」というと難しそうだが、要は「順列・組み合わせ」を一歩進めて、
    いろいろな数え方について定式化して、一般的な原理を発見する試み。

    おみやげの配り方のような日常で起こるパターンの数を、最初は力技で数えさせ、
    その大変さを体験した後で、一つの公式を導き出してくれるのは非常に気持ち良い。

    徐々に高度になるのかと期待していたが、最後まで高校の延長で、少し物足りないが、
    頭のリフレッシュには非常に良かった。

    大学で数学に挫折した人はもちろん、大学で数学をやっていた人でも
    頭の体操に楽しめると思う。

著者プロフィール

野崎昭弘

一九三六年(昭和一一年)、神奈川県生まれ。五九年、東京大学理学部数学科卒業。六一年、東京大学大学院修士課程修了。東京大学助手、山梨大学教授(計算機械学科)、国際基督教大学教授(理学科)、大妻女子大学教授(社会情報学部)、サイバー大学IT総合学部教授を歴任。現在,大妻女子大学名誉教授。専攻、情報数学。著書に『電子計算機と数学』(ダイヤモンド社)、『πの話』(岩波書店)、『とらんぷ』(ダイヤモンド社)、『計算数学セミナー』(日本評論社)、『詭弁論理学』『逆接論理学』(中公新書)、『計算機数学』(共立出版)、『数学的センス』(日本評論社)、『トランプひとり遊び』(朝日新聞社)、『はじまりの数学』(ちくまプリマー新書)ほか。

「2021年 『まるさんかく論理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野崎昭弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×