自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)
- 講談社 (2016年1月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062579537
感想・レビュー・書評
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2016.6.4ブックオフ富士見店 260円
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多分、下記の箇所は誤字だと思う。
・158ページ
「過去の自分に起こった実際の変化に並べ」→ 「過去の自分に起こった実際の変化に比べ」 -
行動経済学から、人の脳に生じるバイアスやヒューリスティックなどが気になり、この本にたどり着いた。そういった類いのことを面白く、そして多彩にまとめていて、手元に置いておきたい本だと感じた。
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脳にはクセ、錯覚があることを理解するための簡単なクイズ。知っているものも多いが説明がシンプルなので、わかりやすい。
何かを選択したり、決めたりする時に役立てたいと感じた。
印象に残ったのは、以下の部分。
理由を聞かれると作話する。(真の理由は無意識の中にある)
行動否定より人格否定に抵抗を感じる
(嘘をつかないで or 嘘つきにならないで) -
クイズ形式になっているので、分かりやすい
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たくさんのバイアス例が載っている。
自分のココロの盲点(バイアス)を知った後、どのようにすれば盲点を減らすことができるかを知りたくて本書を手に取った。
その回答となるものはなかったので、半分まで読んで図書館に返却した。 -
141-I
閲覧新書 -
”本当の自分の姿に気づかないまま一生を終えるなんてもったいないーー。せっかく人間に生まれてきたのですから、自分の認知バイアスについて知っておくのは、決して悪いことではありません。(略)本書は、心の盲点を知るための手引き、いわば「心の辞書」です。(「はじめに」より)“
錯視は例として視覚的に分かりやすいが、私たちの脳には自分では気づかない「クセ」がたくさんある。本書は、そんな「認知バイアス」をドリル形式で解説したものになっている。
脳の「クセ」自体は、別に悪いものではない。なんとなれば、それらは外界から入ってきた情報を効率良く処理・解釈するよう脳が学習した「直感」であるからだ。しかし、この直感に頼りすぎていると、事実を正しく認識できない場面があるというだけではなく、思わぬ不都合を引き起こしかねないのも事実である。私たちは、自らの脳に偏見のフィルターがかかっていることに対して自覚的でなければならないのだ…
と、少し堅く書いてみたが、本書は肩肘張らず気軽に読めるものになっている。一問一問の解説も、時々専門用語が出てくるとはいえ分量が1ページ前後なのでスラスラと読める。正直なところ、1つのバイアスの解説に費やすのが1ページだけというのは少々物足りなくも感じたのだが、後書きによれば、むしろ短すぎるぐらいに文字数を絞りつつ本格的な内容を紹介するという筆者の狙いだそうだ。確かに、短い中にもよく内容が纏まっていて、一般向けだからといって騙されている感じはしない。ただ、より詳しい情報を盛って書いてもらっても、僕は喜んで読むと思う。こう書くと逆に失礼になるかもしれないが、出典の論文も明記されているのはさすが東大教授。