入門者のLinux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
3.67
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本棚登録 : 242
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062579896

作品紹介・あらすじ

本書は、Linuxを学ぼうとする人の多くが知りたいと思う「Linuxってどういうものなのだろか」を主なテーマに書かれたものです。
「進学や就職などの事情で、Linuxを使わねばならなくなった!」
「Raspberry PiでLinux系のOSを使い始め、コマンド操作に興味を持った!」
「WindowsやMacはある程度使えているから、今度はLinuxも使えるようになりたい!」
といった方々が、「Linuxらしい使い方」を心地よく理解できるように構成されています。
また、「Linux専門の厚めの入門書にチャレンジしようかと迷っている」といった方にとっては、気軽に読みやすい一冊です。

LinuxをLinuxらしく使うために、避けて通れないのがコマンドを使う操作です。コマンドを上手に使うことによって、多様で複雑・繊細な要求を、シンプル・柔軟にコンピュータに伝えることができます。本書では、実際に数々のコマンドを打ち込んで、その操作結果を確認しながら学習を進めていきます。コマンドは、シンプルなものから、ウェブカメラの画像を用いて動画を作成するといった少し複雑なものまで、単に暗記してもらうためではなく、Linuxの特徴を楽しみながら学べるものを選出。読み終える頃には、ご自身のLinuxへの理解が深まっていることを実感できます。

なお、本書に掲載しているコマンドは、Ubuntu 16.04 LTSとRaspbian(NOOBS v1.9.2とv1.9.3)で動作することを確認しています。またシェルはbashを前提としています。
できるだけ多くのLinux(やUnix)で動作するコマンドを掲載する方針で選定していますが、ここで紹介した以外の環境の場合、本書の内容と同じように動作しない可能性があります(掲載されている情報は2016年9月のものです)。

感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り、Linuxとはどういうものか、具体的なコマンドも挙げながら入門者向けに説明されています。
    Linuxを使うことにはそれなりに慣れては来ましたが、本書で新たに学んだことも多く、また、既知のことも頭の中で整理できました。

    とても読みやすく書かれています。
    ただ、「ガチ」とか「がっつり」のような、砕けすぎというか、良い歳をした大人はあまり使わないような言葉も散見されました。もう少しどうにかできなかったのか、とやや残念に感じました。

  • おすすめ

    Linuxの基礎について網羅的に学べます。
    特に、初心者が悩みがちな「Linuxがなぜそうなっているのか」についてのLinuxの気持ち、Linuxを支える文化や考え方が丁寧に解説されています。

    Linuxの単純な使い方や文法だけならGoogle検索で解決できますが、「どういう目的をもって、どう使えば便利なように設計されたのか」は大抵わからないままです。
    本書はそこも解決してくれます。

    著者の技術に対する哲学(「良く枯れたソフト」という考え方など)も面白くて良かったです。

  • 忠生図書館2017.5.26 期限6/9 読了6/6 返却6/7

  • 評価3.5

    ざっくりLinuxがどのような存在であるかを学ぶことができたのと同時に、様々な基礎コマンドも知ることができた。
    今後もLinuxに慣れるまでは、コマンドを参照する辞書代わりとして使っていきたい。

  • 「500個ぐらいのファイルの名前をある規則(例えばファイルの作成日)に従ってナンバリングしたい...」
    「フォルダの中にある写真を全部右に90°回転させたい...」
    「1000000行のデータ(例えば実験で得られた観測データ)について,すべての行の先頭に半角スペースを入れたい.」

    このように骨の折れる作業をしなければいけない時,あなただったらどうしますか?
    一つ一つ手作業でやりますか?
    もちろん手作業でやるのもよいかもしれません.ですが,作業をしているうちに疲労困憊し,思わぬミスをするかもしれません.
    せっかく作業をしても最後の最後でパソコンがフリーズ&強制終了し,4日間ポチポチした努力が水の泡になることも考えられます.
    このような単調・規則的・人の手では長時間かかる作業と戦うあなたにお勧めしたいのはLinuxによる自動処理です.

    LinuxとはコンピュータのOSの一つですが,「Linux?なにそれ?」という方でも,「昔Linuxをやろうとして専門書を買ったんだけど挫折した...」といった方でも,この本を読めば(おそらく)その便利さ・手軽さに気づくことができます.この本では,本当に初めてLinuxに触れるという方でも理解ができるように「Linuxとは?」というところから話が始まります.あくまで入門者を想定しており,他のLinuxの専門書で取り扱っているが,入門者にとってはかえって理解の妨げになるような内容は潔く省略されています.このような配慮のおかげもあり,本書を読み終わるころには「Linux,便利だから使ってみようかな?」と感じること間違いなしです.また,本書では頻繁に「質問」そして「答」というコラムがあり,そこでは入門者が疑問に思う内容について先回りして筆者が回答しています.この仕組みのおかげもあり,まるで筆者と話しながらLinuxの操作について学んでいるような感覚になれるため,勉強もはかどります.

    最近では,WindowsからWSLというサービスを利用することで簡単に誰でもLinuxを使用することができるようになっています.あなたもこの機会にぜひ,夢の(笑)Linuxユーザーになってみませんか?
    (ラーニング・アドバイザー/環境科学 SASAGAWA)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/volume/3311303

  • Linuxの導入としてとてもよい本。
    Linuxを触りたいと思わせてくれると思います。

  • 経験者にはとても退屈な本。
    まぁ入門者と書いてあるだけ
    そりゃそうです。
    ただ文字のおこし方とか
    とても親近感が湧きました。
    大学一年生の時に出会いたかったと
    思える本でした。

  • 入門するときの最初の1冊としては良かったんじゃなかろうか。
    適度に「ここは勉強する過程で調べてね」と、記号として流す部分も作っていたのが初心者にもとっつきやすいポイントだと思った。
    ググり始めると沼にハマるってことが多い気がするので。

  • 頭から終わりまで無理なく実践できた。

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著者プロフィール

1969年生まれ。岡山県立岡山一宮高等学校、東京大学工学部計数工学科卒業。北海道大学大学院理学研究科地球物理学専攻(修士)、京都大学大学院農学研究科森林科学専攻(博士)修了。モンタナ大学客員研究員を経て、現在、筑波大学生命環境系准教授。専門は人工衛星を用いた地球環境観測と、農学系大学生の数学・物理学基礎教育。著書に『ライブ講義 大学1年生のための数学入門』『入門者のLinux』(いずれも講談社)がある。

「2020年 『ライブ講義 大学生のための応用数学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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