レンブラント工房: 絵画市場を翔けた画家 (講談社選書メチエ 57)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062580571

作品紹介・あらすじ

十七世紀、国際商業都市アムステルダムを中心に美術市場がひらける。大量生産される絵画、次々に生み出されるコピー。芸術が商品となったとき、誇り高き画家レンブラントが工房経営に求めたものは何か…。さまざまな証言と資料から「工房」の実態と時代的意味をあぶり出す。

感想・レビュー・書評

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  • Rembrandtが描いたんじゃなきゃ贋作か?
    ・・・レンブラントの絵画教室のお話。

    Rembrandtを知ったのは機内でデンマーク映画「Rembrandt」を見て。ドイツ人か、と思ってたけどデンマーク人か、と思ってたらオランダ人だった。

    オランダ行きが決定してあわててこの本で予習。当時最高位とされた部類である歴史画の「夜警」にまつわるエピソード、やたら肖像画が多いオランダ絵画、いろいろ知っておかなくてはいけないことを詰め込んだ。

    銅像はないのにトローニー(頭部や顔を描いた絵)が多い訳、アムステルダム人も知らないRembrandtとオランダ絵画のなぞをいろいろ解いてくれた本だった。

    (Rembrandtそして工房の絵は各地に分散しすぎているので全作みるのは世界一周が必要かも)

  • 「孤高の画家レンブラント」といういいまわしに象徴されるような「レンブラント神話」の解体の試み。レンブラントの真筆を探る作業ではなく、工房の働きやオランダの絵画市場との関わりというという側面からレンブラントを研究している。

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著者プロフィール

東北大学文学部教授 ネーデルラント/オランダ美術史の日本における第一人者

「2015年 『ネーデルラント美術の魅力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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