魔都上海: 日本知識人の近代体験 (講談社選書メチエ 186)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062581868

作品紹介・あらすじ

日本人はなぜこの都に耽溺したのか?天を衝く摩天楼、繁盛をきわめる茶館、そしておびただしい娼婦、アヘン窟。「西洋の入り口」にして、国民国家の「破壊装置」。高杉晋作、谷崎潤一郎、村松梢風らの「上海体験」を通し、幕末から昭和に至る近代日本を捉え直す。

感想・レビュー・書評

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  • 幕末は「西洋(近代、資本主義)の入口」として、明治維新後は国民国家の「破壊装置」という反面教師としての機能を上海は持っていた。
    その後、交通、ツーリズムの発達もともない、旅行先としても。
    半植民地的な性格から、国民国家としてまとまろうとする日本からはみ出してしまった者たちにとってのロマンある「避難地」であり「楽園」になった。
    第一次上海事変後、「軍事基地」、数多くの「外地」のひとつとなってしまい、日本人の精神世界から色褪せてしまった。

    読んだあと、もう一度上海に行ってみたくなった。

  • 昨日下の子の中学の文化祭に行き,その古本市で目に留まった本です。

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著者プロフィール

2022年9月現在
国際日本文化研究センター教授

「2022年 『「満洲」という遺産 その経験と教訓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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