飛鳥を掘る (講談社選書メチエ 258)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062582582

作品紹介・あらすじ

酒船石は導水施設ではない、亀形石は「亀」ではない。石舞台古墳の下には「潰された古墳」がある!広く張りめぐらされた地下水道網の機能とは?丹念な発掘が通説の過ちを暴き、地中から現れる事実が四キロ四方の豊饒な文明空間「飛鳥」の実態を浮かび上がらせる。

感想・レビュー・書評

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  • 2003年刊行。
    著者は橿原考古学研究所副所長兼附属博物館館長。

     奈良平城京周辺の文化財とは異質の風格を持つ飛鳥地域は、推古朝から天武・持統朝あたりまで都であり、また、木材建築が幅を利かせる日本の文化財の中でも異質。いうなれば石と水の都であった。
     代表的なのは石舞台古墳や酒船石遺跡、猿石になろうが、本書はそれらの発掘・検討を通じ、飛鳥特有の文化と時代相を解説していく。

     ここは遠足やサイクリングに適し、何度か訪れたことがあるため情景・風景は想起しやすいが、その内実に迫っていく作業は個人的にはスリリング。飛鳥旅行の後にでも読むと面白さが増すかも知れない。

     PS.日本書紀等の引用に読み下し文が皆無なのはさすがに辛い。

  • 調べ物につき拾い読み。

    奈良県明日香村にある酒船石遺跡について調べるために図書館で借りました。
    「飛鳥は石の文化である」
    木の文化とよく言われる日本史観に対し、古代日本の中心地である飛鳥の宮殿、寺院、その周囲を研究することで違和感無く説明されています。
    分かりやすく古代史に興味が持てる内容で、オススメです。

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