階級社会 (講談社選書メチエ)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062583718

作品紹介・あらすじ

一握りの富裕層が富を独占する一方で、職のない若者たちはアンダークラス化し、貧困層は増大し続ける。日本は今や階級格差の超大国であり、階級格差は今もなお拡大し続けている。衝撃的現実を客観的データに基づいてレポートし、現代日本に警鐘を鳴らす。

感想・レビュー・書評

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  • メモ
    都市、若年者、性別による格差、大衆文化から見える格差などについて

  • 武蔵大学教授の橋本先生の本。日本人が避けがちな「階級」という概念を用いて、日本の階層社会を丁寧に説明している。漫画を分析に用いたり、フリーター、女性、格差問題を丁寧に分析するのは圧巻。文章も平易で読みやすい。そして丁寧な参考文献リストも著者の読者への愛情が見られる。

  • 日本の急激な階級社会への移行への警鐘を示した本であった。最後に引用した,マキャベリの言葉「・・・人間に,人間の社会の流れを変えることができないはずがないのである。」という部分に希望がもてた。

  • 日本のために私がいるんじゃない。私の為に日本があり社会がある。家族や友人然り。何か、はき違えてない?日本や組織に大事なトコをピンはねされてるさすぴしゃすthan欧米。欧米かよ。悲観しちゃうよ。

  • 「格差とは経済問題ではない。『私には価値がある』という思い( 自尊 )を破壊することである」 価値ヒエラルキーとしての階級格差。戦後日本を、資本家階級(経営者・役員)/前近代的中間階級(農業・自営業主)/新中間階級(Wワーク被雇用者)/労働者階級(単純労働Wワーク&Bワーク被雇用者)の4つに区分し、その変容を考察。従来の階級社会論は、基本的に女性を排除し続けてきたことと、男性以上に格差意識が広がっていることを指摘。昨今の世代間格差を重視しつつ、格差拡大と機会不平等論を整理。新中間階級の動向が社会を決定するとして時短労働を提唱。

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著者プロフィール

橋本 健二(はしもと・けんじ):1959年生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授。専門、社会学。

「2023年 『階級とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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