- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062602235
作品紹介・あらすじ
明治を生きる万里子と卯野の一大青春ロマン11歳のとき横浜の貿易商叶屋にひきとられた卯野は同い年の万里子と出会った。ハイカラな風物、異人さん、新しいことづくめで未知への夢がふくらむ2人だが…。
感想・レビュー・書評
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時は明治、横浜。貿易商・叶屋商会の娘・万里子。叶屋商会に引き取られた、孤児の卯野。身分を越えた2人のシスターフッド・ストーリーは、大和和紀さんらしく壮大で痛快!!とにかく2人のキャラがよい。令嬢らしからぬ気の強さの万里子、真面目で芯の強い卯野。正反対のような2人だけど、並々ならぬ向学心とバイタリティは共通している。勢いのある女子が好きだな、大和さん。
登場する男子も見事にイケメン揃い。勿論ただのイケメンではない、聡明でそれぞれに胸に熱いものを持っている。それでも、男も女も思い通りに生きられない、時代故のままならなさ。想像以上に高いハードルを傷だらけになりながら飛び越え、夢に近付こうとする若者達の生き方が眩しい。
とにかく波瀾万丈で紆余曲折の激しいストーリー展開、これ、リアルタイムで連載読んでたら、続きが気になりすぎて身が持たないやつ!人間模様を追うだけでも十分に面白いけど、今更ながら知る横浜の歴史もまた興味深く、様々な方向から楽しめる。コメディとしても秀逸で、叶屋商会の隣人であるご隠居さんと万里子の掛け合いが最高!!濃厚な物語なのにもたれないのは、適度に息がつけるコミカル展開のお蔭である。多くの人が思っているだろうが、朝ドラ感ありますね。
大和さんの絵も素晴らしく、美男美女にうっとりするだけでなく、華麗な和装洋装や隅々まで細かく描きこまれた背景など、様々な魅力に溢れた不朽の名作だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明治時代を舞台に、生まれも育ちも違う二人の少女が友情を育み、夢と恋を追い求めながら幾つもの苦難を乗り越え、自分なりの居場所を見つけていく姿を瑞々しく、ドラマチックに描いています。物語が本当によくできていて、少女マンガの王道といった感じ。いつかドラマ化してほしいな。初めて横浜に行った時には、なんだかじーんとしてしまいました。今年は横浜開港150周年。明治の横浜を駆け抜けた少女たちに思いを馳せながら読むのもいいのでは。
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大げさですが、私のなかでヨコハマ物語は最高のマンガだと思います。
単なる恋愛マンガじゃありません。
家族、人種差別、医療問題、職業、女性教育、異文化(国際結婚)、ひいては世界からみた日本まで。本当にたっぷりと考え、感じさせてくれます。
何度読んでも、胸が痛くなってしまいます。-
eco025さんのおっしゃる通り!「最高のマンガ」という表現は大げさでないと思います。
折に触れ、何回も読んでしまう………そして、号泣して...eco025さんのおっしゃる通り!「最高のマンガ」という表現は大げさでないと思います。
折に触れ、何回も読んでしまう………そして、号泣してしまう………
物語、人物造形、全てがドラマティックで素晴らしいですよね。
風と共に去りぬや、たけくらべなど、名作を上手にオマージュして昇華している技術、だけど、あからさまにしないテクニック、若い方にも是非読んで、読み継がれていってほしい名作ですよね~!2021/12/27
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実家で読んでたシリーズ(親所蔵)・その13
またの名を「好きなんだけどこの作品について語れる知り合いが周りに全くいないシリーズ」とも言う。
個人的にははいからさんよりこっちのが好きだったりするんだけど・・・なんで知名度あまり高くないんだろう。
まさかこれを初めて読んだころは自分が横浜で働くようになるとは思ってもいなかったなぁ。
甲斐の旦那こと竜助がかっこよすぎる。-
親子で 「ヨコハマ物語」読んでるんですね!いいなぁ…
名作だけど、知名度が低いのが残念ですよね。
個人的には、朝ドラや大河ドラマになら...親子で 「ヨコハマ物語」読んでるんですね!いいなぁ…
名作だけど、知名度が低いのが残念ですよね。
個人的には、朝ドラや大河ドラマにならないかな~!と、過去、NHKに手紙を送ったこともありましたが………待っているんだけど実現しません(^o^;)2021/12/27
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横浜の貿易商・叶屋の娘万里子と両親を亡くし万里子の父親に引き取られた卯野。
同い年の少女がそれぞれの人生を歩み、大人になっていく話。
子供の頃から繰り返し何度も読んでるけど、未だに泣ける。
服装や絵柄もレトロで可愛くて大好きな漫画です。 -
人生で初めて夢中になった漫画。大和和紀作品の中でもダントツで一番!
よく考えれば、今の仕事に通ずるものが…?(文庫版は全4巻) -
2017.5.20市立図書館(長女)
明治時代の横浜を舞台に、時代の激しい流れの中を生きて行く二人の少女卯野と万里子の物語。みよりのない少女卯野が横浜の貿易商にひきとられ、令嬢万里子とともに暮らし英語を学び、友情を深めていくも、たがいに隣家の森太郎を慕う恋敵と知り苦しむようになり...。はいからさんのような、「あさが来た」のような、うるわしい世界。大和和紀さんの絵はやっぱりいいなぁ。
→2017.6.21購入(ちょっと仕事の資料にもなりうるので…と言い訳して)-
NORISさん
ヨコハマ物語
いいですよねぇ………ずっと朝ドラか、大河ドラマにならないかな~!と、待っているんだけど(^o^;)NORISさん
ヨコハマ物語
いいですよねぇ………ずっと朝ドラか、大河ドラマにならないかな~!と、待っているんだけど(^o^;)2021/12/27
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面白かったー!ヒロイン二人立ちで濃密。文庫版4冊とは思えない波乱万丈な展開でした。ここはたけくらべだな、とか、この人たちは風と共に去りぬっぽいなとか、他作品を重ねちゃう場面も多く、登場人物たちはこのキャラクターがモデルなのかなと思うとはらはらする部分もあって、それもまた面白かったー!
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hema25さんのおっしゃる通り!
たけくらべや風と共に去りぬ………大和和紀先生は、上手にオマージュしてますよね。
絶対、竜介と万里子は、...hema25さんのおっしゃる通り!
たけくらべや風と共に去りぬ………大和和紀先生は、上手にオマージュしてますよね。
絶対、竜介と万里子は、レッドバトラーとスカーレットですよね!
朝ドラか大河ドラマにならないかな~!って、ずっと思っています(^ー^)2021/12/27
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こういう文明開化もの?好きです
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「はいからさんが通る」や「あさきゆめみし」で有名な大和和紀さんの作品です。
最近父が、実家においてあるマンガは捨てちゃうぞ!と脅すので持って帰って久~しぶりに読み返しました。
今読むと、展開が出来すぎていていかにも少女マンガだなあ、というところもありますけど、文明開化の時代の話だからね、外国に憧れて外に飛び出していくヒロインの生き方がステキです。
2人の少女の恋や友情、夢を描いたお話ですが、とにかく2人の友情がとてもよい1巻が一番好きです。。