石の花(2)抵抗編 (講談社漫画文庫)

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  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062602457

感想・レビュー・書評

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  • 29pのクリロの独り言。

    先生は”力と運命”とかいっていたが、そうだ、このことなんだ。
    そうなんだ。
    強い者が勝つ、弱い者は食われるんだ。
    弱肉強食だ……。
    戦いなんだ。
    生き抜いていくには、力だ! 力!
    平和そうに見える森なんて、幻なんだ! 幻なんだ!!

  • 2022.6.26市立図書館
    もうずいぶん前から一度は読まなくてはと思っていたが(縁のある土地の話であり米原万里の力強い推薦もあり)、ロシアとウクライナの情勢が緊張をはらむ中、KADOKAWAの戦争を考えるための電子書籍版0円販売という大盤振る舞いキャンペーンがあり、好機に乗って「戦争は女の顔をしていない」ともども全巻ついに入手。といっても、行きつ戻りつしながら読む私のスタイルで慣れない電子書籍を読むのはやはりしんどいので、まずは図書館で借りて読み進めることにした。

    初出「月刊コミックトム」(潮出版社)1983年11月号〜1984年8月号に加筆。

    両親からも友だちからもはぐれ、兄と思い込んでいたイヴァンは遠く頼れぬ存在に。主人公のクリロはひとりぼっちで(いや、途中で出会ったユダヤの少年とともに)山岳ゲリラに加わり、パルチザンに合流しながらドイツ軍にむかっていく。クリロと同郷で、事故で視力を失った少女フィー、クリロとフィーをあんじながら孤軍奮闘するミント、イヴァンのことをきいてゲリラから姿を消したミルカ。ドイツ軍、共産党、パルチザン、周辺各国の思惑、王族の隠し資産をめぐる暗躍。ていねいに読んでいても誰が敵か味方かわからなくなってしまう混沌とした世界。どの主義主張にも武力にも組みせぬジャーナリスト通称ニュース登場、言動が興味深い。

  • 20171108読了
    1996年出版。2巻まで読み終えた。

  • 断捨離本、2013春。

  • 第二次大戦中の旧ユーゴパルチザンを描いたもの。40年以上前のものですが、ユーゴ内戦を起こすに至った要因は、第二次大戦前から何も変わっていなかったことがよくわかります。

  • セルビア首都ベオグラード ゲットー ユダ公 流浪の民 力と運命 平和そうに見える森 パルチザン 伍長 イザーク エマ クリロ ミルカ イヴァン 売国奴 逆スパイ ブランコ 百姓ゲリラ 人の数だけ正義がある=戦争

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著者プロフィール

坂口尚(さかぐち ひさし)
1946年5月5日生まれ。高校在学中の1963年に虫プロダクションへ入社。アニメーション作品『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』等で動画、原画、演出を担当。その後フリーとなり、1969年、漫画雑誌「COM」誌に『おさらばしろ!』で漫画家としてデビュー。以後多くの短編作品を発表。アニメーションの制作にも断続的に携わり、24時間テレビのスペシャルアニメ「100万年地球の旅 バンダーブック」「フウムーン」等で、作画監督、設定デザイン、演出を担当。1980~82年、代表作の一つとなる『12色物語』を執筆。1983~95年にわたって、長編3部作となる『石の花』『VERSION』『あっかんべェ一休』を発表。1995年12月22日逝去。1996年、日本漫画家協会賞 優秀賞を受賞。

「2019年 『坂口尚 トム=ソーヤーの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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