虹を操る少年 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 365
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635455

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジーなタイトルで、
    序盤はそんな感じやったけど、
    ちょっとカルトにも思ったり、
    終盤は現実的だったり。
    もうちょっとしっかり結末がほしかったかな。
    東野圭吾さんってめっちゃ頭いい!
    と思った。
    功一カッコイイから
    恋の成就を見届けたかった。

  • 「世代交代を忌み嫌う生き物は人間だけ」
    この言葉が強く印象に残ってる。
    そして、結末がもう少し先まで読みたかった〜という気持ちになったけれど、ここまでしか書かなかったのには、作者の意図があるのかな、、、?

  • ミツルが天才すぎてよかった。
    この状態、どう解決してくれるの??とハラハラしつつも安心して読めた。
    あと、社会の仕組みには、関心を持って気をつけていないといけないよなって感じた(唐突)。

    たくさんの本を読んで、知識をつけていたところが良かった!
    最初から全知全能ではなくて、(理解の速度は常人とは違うけど)きちんと本を読んで賢くなっていくので、本読もうってなる!
    先人の知恵を一挙に取得して、役に立たせるのがかっこよかた〜!

  • 光楽という音楽のような新たなジャンルを開発した主人公の光瑠(みつる)が卓越した才能を持ちながらも様々な組織や思惑に巻き込まれていくというなんとも不思議なストーリーでした。
    しかし、光瑠にはなんの悲壮感もなく、ただただ天才的な雰囲気がいつもただよっており、あぁこういうのがカリスマなんだろうなと思って読んでいました。
    新しいものを発明するとそれをよく思わない人によって叩かれるというのはどこの時代にもあり、それを先陣切って取り入れていくのが若者であるというのもまたどの時代にも言えることなんだろうと思います。
    全く関係ないですが、私はこの『虹を操る少年』を読みながらどこかでi-phoneを開発したスティーブ・ジョブズを思い出しました。
    ダムが決壊するともう止まらないと文中に出てきますが、たった十年前まで若者だけが持っていたスマートフォンが今やお年寄りまで持つようになりました。
    テクノロジーはどこまでも進んでいくのだと思います。
    その革命の進み方を小説を通して読ませていただきました。

  • 白河光瑠は、小さい頃から天才だった。そして、少年は光楽を広め、それを嫌う者達から狙われる。光楽によって人の感情が分かれば、うまく生きていけるかもしれない。成功し、富を得ることが出来るが、疲れてしまいそうなので光が見えなくても良いかなと思う。

  • 読書の面白さを教えてくれた東野作品たち。この作品は知らなかった。不覚。文庫だけなのか?

    やっぱり東野さんの本はするすると読んでしまう。これがリーダビリティのある人の文章なのか、過去に読んだ作品もするすると読んだしそれでいて面白い。

    おっと、この本の感想だったな。この本は東野さんの雰囲気があまり出ていないのだが、興味深くて楽しめた。音楽ならぬ光楽。光を奏でるなんて発想はなかった。実際に演奏できる人がいたら経験してみたい。目覚められるのは若者だけで、既に権力を持っている覚醒できない大人からすれば脅威になるはずだ。

  • 特別な能力に目覚めた光瑠。
    光を操ることでメッセージを発し、人々の心を掴んでいく。
    けれど光瑠は言う。
    誰にも、この能力はあるのだと。
    そして「目覚めよ」と。
    光瑠たちを歓迎する人たちがいる一方で、光瑠たちを利用しようとする人間もいる。
    光楽のノウハウだけを奪い、新たな勢力を排除しようとする。
    それは、旧体制を支配する側にとってはごく当たり前の行為なのだろう。
    それすらも予測してしまう光瑠は、次の人類への最先端に立つ異端児なのかもしれない。
    自分の子ども、自分の家族。
    狭い範囲でしか物事を見られないことが、それほど悪いことだとは思わない。
    ただ、大切な子供や家族が望んでいることを否定し、拒絶するばかりでは何も解決できない。
    「愛しているから」。
    そんな大義名分を掲げられても、意外に子どもというのは見抜いてしまうものだ。
    声高に親の愛情を叫ぶ人が本当に大事に思い、大切にしているものは何かということに。
    終わり方もいい。
    はっきりとした結末を望んだ人もいるかもしれない。
    でも、未来を示唆するようなこんなラストもこの物語にふさわしい気がする。

  • すごく面白かったです!元々、読むのは速いほうですが、話に夢中になりのめり込んでしまいました。
    光を演奏してメッセージを発信する光瑠。彼は、幼い時から才能に目覚め、天才的な少年。また彼が創り出す光「光楽」に導き出されてゆく若者たち。
    初めは、光を演奏するとみて、ちょっと入りにくそうな話だなと思いましたが、サラサラと読めました。
    最後の終わり方は、少し先が気になってしまう感じでしたが、こういう終わり方もありだなと思うことができました。
    東野圭吾さんの作品は、大体全て読みましたが、やはりどの作品も、読者を説得させる力があると感じました。

  • 光留を尊敬してます。

  • 発想からその実現まで、よく考えられた流石の内容。
    人と違う事は何故駄目なのか。
    優秀って何なのか。
    それを開ける存在がいるとするならば、もっと素晴らしい展開があるはずなのに。
    どこかで線引をして成長を拒む、人間の方がきっと多い。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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