首魁の宴 政官財 腐敗の構図 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062639064

感想・レビュー・書評

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  • 「経済界」の主筆、佐藤正忠をモデルに政財界の腐敗を描く。

  • 前作「濁流」の続編の内容である文庫特別書き下ろし版。
    当然、登場人物の設定は全て同じでなかなか読みやすい内容。

    経済誌のトップで「ペンは剣よりも強し」と豪語し
    権力と地位を盾に財界人等から「取り立て屋」のごとく
    金を貪り取る交渉(脅迫)術など描写は非常にリアルである。
    恐るべき腐敗の実態を描きミドル組に力を与える作品。

  • ほぼノンフィクションに近いフィクション。調べればすぐ実名がわかる。それだけに、フィクサーと呼ばれる人間の狡猾さとそれに群がる、群らがざるを得なくなる日本の政財官の闇が見える。バブルの頃に巣食った財界の闇がまだまだ続く日本を憂いてしまいたくもなる。よくこんな社会の恥部を取材して小説にしたものだと感心してしまいます。高杉良の作品は色々読んだが、どれも良く書き込まれてるわ。

  • 160305

  • 「濁流」のその後
    スギリョウから復職を迫られる大二郎
    綾との再会、大腸ガンの手術、叙勲プロジェクト、資金集めのために
    「ウォ-クンギ」誌の創刊
    最後はスギリョウと綾の再婚
    「杉野良治・綾夫妻に感謝する会」を開催
    集まった元総理をはじめそうそうたるメンバ-
    人数にあらためてスギリョウパワ-に驚き。

  • こういう社会派モノはやっぱり高杉良かな、と。かといって、著者の中で突出したものがあるかと問われると、ふつうかな。

  • 隣の席の人から貰いましたが,読んでません。

  • 政官財をめぐる構造的腐敗に迫っています, 2003/8/1
    レビュアー: dqg00527 - レビューをすべて見る
    金のためには手段を選ばぬ経済誌主幹の杉野良治と、その周囲にうごめく政官財の「老害」、一方、杉野から同社への復職を迫られ、思い悩む義理息子の田宮大二郎を中心に、日本の社会構造に潜在するドロドロした世界に迫っている。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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