訊く (講談社文庫 な 41-7)

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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645348

感想・レビュー・書評

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  • 少年少女たちが
    正しく育っていくためには
    親兄弟、先生という存在以外に
    けったいな大人が
    身近にいる、
    ということが大切である
    それが 人生の幅につながっていく

    この世の中が
    正しく健全であるためには
    けったいな人
    中島らもさんを筆頭に
    けったいな大人たちが
    ちゃんと いる
    ということが大切である
    それが 世の中の多様性につながっている

    と しみじみ思うのであります

  • 精神科、漢方、理容師、プロレスなどそれぞれの道のプロと中島らもさんの対談集。

    毒のプロの人との対談が一番よかったなぁ。
    本来薬は毒を研究して薬にしたものだから毒と人間は切っても切れない縁みたいな。

    漢方、気孔の対談を読んで、自分は東洋的な人間だと確信。

    プロレスって全く興味ないんだけど、誰かが熱く語ってるのを聞くのは何故か嫌いじゃないという不思議。

  • 達人の話って、やっぱり凄いなあ。

  • 毒の話が印象的

  • 中島らもを感じられる本だなーって思います。

  • 今は亡き中島 らも氏が、
    かなり怪しげな「その道の達人」たちと
    語り合った対談集。

    鬱病で入院したときにお世話になった先生とか、
    「まとも」な人も入っておりますが、
    「毒博士」「ゲイの先生」「断酒の師匠」など
    あまり達人になりたくないような分野の方も...(^ ^;

    でも、対談の内容はしごく真面目で、
    役に立つかどうかは分からないが、勉強にはなる。

    特に「西洋医学と東洋医学の『根本的な発想』の違い」
    などは、一級身障者で「医者オタク」な親父と話しても
    「まったくその通りだ」と言われるような内容。

    「いい医者は、待合室にいる間に患者が治る」は至言。

  •  対談集。相手は必ずしも有名人ではない。何かの達人であると、らもさんが認めた人であり、「ハサミの達人」ってことで床屋さんが出てきたりする。「毒の達人」とか「ゲイの達人」とか。ちょっと変である。  もっとも「旅の達人」なんていうしごくまっとうそうな達人も、対談を読んでみるとやっぱり変だ。出てくる人が、ことごとくちょっと変わっていて、本人たちは自分たちが変わっているなんて全然思っていない。しごくまっとうに、自分の好きなことをやっている。(「禁酒の達人」だって、禁酒を楽しんでいるとしか思えないし、それがいい)  何となく、自分の生き方がとってもちっぽけなものに感じられて仕方がなくなる。でも自分の周りにこういう人たちがたくさんいたら楽しいかって言うと、それはそれでやっぱりつかれそうである。  どうどうと受けて立つ中島らもという人は、やっぱり偉大である。
    2005/2/7

  • 色んな人に訊いてます。

  • まじめに対談している。

  • プロレス話から薬物から真面目な話まで,たいへん幅の広い内容でエッセイを量産した中島らもが,この対談集では,各界の「達人」に話を訊く.主治医だった精神科医,高校の友人で釣りの達人,漢方薬の専門家,友人のジャズミュージシャン,近所でお好み焼き屋を営む元プロレスラー,馴染みの理髪店の理容師さんなどが登場する.顔ぶれは全て,らも氏自身の人選によると思われる.たぶん,身の回りの親しい人に,対談を依頼したのだろう.登場する方々は皆さすが.話に内容と重みがあり,かつユーモラスで楽しい.そして,これだけ多様な人々と渡り合い,面白い話題を次々と引き出すらも氏もさすがである.話すのは上手くないと公言していたらもさんだが,いやいややはり,すごい才能だと思う

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著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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