コズミック水 (講談社文庫 せ 12-4)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (551ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062648684

感想・レビュー・書評

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  • そういうことね。
    たしかに、この順番で読むことで
    作品の持つ顔が変わるってのが理解できた。

    自分は嫌いじゃないけど、人によっては分かれるかな。
    あっちこっち散らかしっぱなしだし
    真面目に謎解きしようとしてる読者に不親切だし。
    でも時々、こういった考えずに「俯瞰して読める作品」は読みたくなる。

  • 【167】

  • …長かった。本の厚さというよりは、そう、私には読むのが結構辛かった…。これで四冊完結、読了です。
    完全にネタバレですが…

    密室卿は密室教だった←許す
    麻生茉緒は松尾芭蕉を表していた←ゆ、許す
    密室教は松尾芭蕉が広めたものだった←ゆる…え?
    密室卿は氷神仙才だった←ゆ、許すか
    氷神仙才は松尾芭蕉だった←え?え?
    その元祖は卑弥呼だった←え?え?え?

    ていうか、ミステリにここまで言葉遊び入れられるともう、「いやいやいやいや」ってツッコみたくなります。アナグラム嫌いじゃないけれどさ。メタすぎるよ。なぞなぞ遊びみたいだよ。そんな「なんじゃそらー」っていうツッコミを口いっぱいに溜め込んだ私を放置してさ、作中では必殺推理(笑)が展開されまくりさ、さらにその推理を聞いた警察やマスコミが「な、なんだ…と?」みたいに感動しちゃうんだもの。置いてけぼりか!!!

    そのツッコミを入れちゃう瞬間がちょっと一周して面白かったりするから曲者ですよね。「半斗昏夢(ハントクライム=犯罪狩り」って名前を子供につけたいとか作中キャラが言い出した瞬間にはもう、布団からやや飛び出したからね!笑

    でも厨二感あふれすぎてていっそ興味あるキャラはちらほら。九十九十九とか、もうツッコミどころありすぎてかっこいいよね。龍宮城之介とか、しゃべり方やキャラ立ちすごい好きなんだけれど、彼の推理って基本もうダジャレなぞなぞ言葉遊びだから、ツッコミ止まないんだよね。どうしたら良いのこの気持ち。もうまとまらないっす。

  • 年間1200人の人間が密室にて首斬り殺される。
    密室卿と名乗る最凶のシリアルキラーの正体。
    前代未聞の狂った密室トリック。
    JDCの名探偵たちが日本を救う為に立ち上がる!
    あなたはこの本を壁に投げずにいられるか!

    そして全ての事件が一つに繋がるとき、最後のどんでん返しが起こる。

  • もうオチはあーまたそれか、もういいやって感じで納得したというかさせられたけど、ピラミッドの件に結局最後まで触れなかったのが、不自然だし、不満。あと、ジョーカーで十九が「ここではまだわかんね」的なことを言ってた、鎧の中の密室の首の件はいったいどうなったの?

  • 粗筋(アマゾンから引用)

    日本全国を恐怖に陥れた大量密室連続殺人事件がついに解決。驚倒すべき動機、トリック、真犯人とは。

  • 福岡出張中にブクオフで購入、只今読了。
    これちゃんと収集つくんかいな、と思いきや、ちゃんと終わらせてます。一応納得は出来た。ただ、荒唐無稽な感じ。それを楽しめる人向け?

    後書き読んだら、成る程腐向け要素満載だったなと納得。取り敢えず、九十九神総受に激しく同意。

  • うーん。

    もしかしたら本人もこの作品のオチに、自信なかった?
    コズミック前半の筆のノリがうそのように後半は、読者への言い訳?
    のようなテンポとキレの悪さ。

    言葉遊びだけでつなぐにはあまりにも人が死にすぎて、
    その理由もSに至っては説明も必然性もない。

    よくはりぼて、という単語があるけれど、
    楽しませるだけ楽しませてこう落とすのはどうかと思う。
    それまでのエンターテインメントの姿勢が楽しかっただけに、
    ひどくがっかり。

  • 1200個の密室の終焉。
    バ、バカミスなんていわせないんだから!

  • いややっぱすごいよ。なんだかんだ言いたいところはあるけど、話題にせざるを得ないエネルギーを持ってる作品だったのは否定できない。これだけアホみたいな設定のオンパレードで広がりきった風呂敷を、推理可能で納得のできる(?笑)そういう結論をちゃんと出してくるあたり、真面目に文脈の上でこのひとはミステリのトリックのバブルと対決したんだなーと思う。例の仕掛けはジョーカーの犯人を考えてるとき思い浮かんだのだけどまさか本当に…という感じw真犯人(笑) すっごい楽しめてしまった!

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著者プロフィール

一九九六年、『コズミック』で第二回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。以後、小説だけでなく、ビジネス書、ノンフィクション、英語学習指南書など著作多数。小説執筆の息抜きとして始めた英語学習にハマり、独自のメソッドでTOEIC(現TOEIC L&R)テスト満点を五回達成。二〇〇九年から二〇一七年まで主宰していた「社会人英語部」では、のべ六五人の部員をTOEICスコア平均九〇〇点台にまで導く。日本人作家の小説を英訳して世界中の電子書店で販売しており、著者、英訳者、編集者として手がけた英語作品は一〇〇を超える。作家としての近著に『感涙ストーリーで一気に覚える英単語3000』(明日香出版社)、『きみと行く 満天の星の彼方へ』(リチェンジ)などがある。

「2020年 『三日坊主でも英語は伸びる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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