- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062649940
作品紹介・あらすじ
1937年冬、南京。激しい攻防戦の後、街は日本軍によって占領された。荒廃した南京での中国人を救おうと奔走し「南京のシンドラー」と呼ばれたドイツ人の日記が、歴史の封印を解かれた。「大虐殺」と「まぼろし」の間を揺れ動いてきた論争に絶大な影響を与えた、中立の第三者が記録した「南京事件」の真相。
感想・レビュー・書評
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毎年夏になるとふと手にする戦争に関する著作。
今年はいわゆる「南京大虐殺」について、以前から気になっていたこの本を手にとって読むことに。
私の中にあるいわゆる「南京大虐殺」史観が、この1冊を読むことを通してしっかりと意味付けされたように感じている。 -
4062649942 381p 2000・9・15 1刷
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日本軍が南京を占領した時に南京城内にいたドイツ人の日記です。
いわゆる南京大虐殺があったかどうかという論争に対して、争いの当事者でないドイツ人による客観的な視点で、当時の様子が書かれています。
ただ当人は城内の比較的統制のとれていた場所にいて、そこに保護を求めてくる中国人や暴虐を働こうとした日本人を追い返したということをしていただけです。日本軍もドイツ人には当然ながら手を出しません。なので、例えば南京攻略までの途中の村々でしたであろう暴虐などについては、やはり見聞の域を出ていません。これでもって南京で日本軍による組織的なジェノサイドがあったかどうかをを判断できるものではありません。ただ日本人が中国人を蔑んでいて、人を人とも思わず乱暴を働いていたことはわかります。
史料的には一定の価値はあると思います。
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