妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA! ENTERTAINMENT)

著者 :
  • 講談社
3.93
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本棚登録 : 1001
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062693882

作品紹介・あらすじ

旅立ちの季節、夕士の決断。学年末、条東商は3年生追い出し会の準備で盛り上がり、妖怪アパートでも秋音の送別会が開かれる。そんなある日、千晶先生の教え子の事件や、まり子さんの哀しい過去を知った夕士は、考える力をつける=学ぶことの重要性に気づいていく。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、妖怪との決死の戦いはないので、気持ち的に安心しながら読むことができた。
    七巻までくると、主人公の心の成長っぷりがよくわかり、八巻からは高校三年生になる過程から読むことができそうなので、進路や学校生活などで面白い展開になりそうだと思うと楽しみ(^^)/~~~。

  • 「性」の話題が結構でてきた回でした。子どもを理由に避けがちなテーマではあるけれども、中学生から高校生になると身体も大人に近づいてくるし、情報や知識もなんとなく入ってくるわけで。ただ、それを正しく処理するためにはまだ未熟なところもあって。最近は日本でも学校や家庭での性教育の重要性が見直されているような気がします。かけがえのない自分を傷つけないよう、命を育む大切な営みであることを大人側が恥ずべきことと見なさず、子ども達にまっすぐ伝えていかないといけないのだと思いました。
    そして、夕士くんの日常生活は別れと出会いの季節を迎えます。別れは寂しいけれど、それぞれ新しい目標や未来のために歩き出し、アパートでは秋音ちゃんが四国へ旅立つと共に桔梗さんが新たな師匠として登場します。物事が循環し、命の息吹が芽生える「春」という季節と「性」のテーマが共鳴しあう物語です。

  • 七巻は泣いてしまった。まり子さんの叫びは切なかったし。クリちゃんの小さな手から伝わる優しさのかけがえのなさとか。そして何より、夕士がラストに言ったセリフ。本当に嬉しかった。そんな風に感じられるように、成長したんだ。柔らかくなったんだって事がうれしかったなぁ。

  • 2010.06.29 読書開始
    2010.06.30 読了

    仕事の休憩中にちょこっと読んで、残りは帰宅してから一気に読み切りました!
    感想はまた今度…

    一気に読んでいるので、だんだんとどの話がどこの巻の話だったか忘れてしまいそうですけれど…

    千晶は凄いなぁ

  • 「勉強するってゆうことの本当の意味は『考えることにある』んだってわかったの」
    ・・・またも目からウロコが・・・。よく難しい数式や単語をこんなに勉強してこの先役に立つのかなーて思ってたけど、「考えることの訓練」だったなんて・・・考えてもみなかった・・・。
    「生活に必要なことだけじゃ、人間はなりたたないからネー」
    社会人になってようやくうすうす感づいてきたことだけど、改めて認識するとまた色がつくなぁ。 

  • まり子さんのところと卒業式がすごく泣けた。
    最初の方ちょっとだけ読んでからどんなのかな~と最後の方を読んでしまった。
    すると夕士が大学行きたいって言ってて、目がテン。
    あ~最後先に読んでしまったあぁ~という感じ。
    さて大学生活も書かれるのか、出来れば読みたいけど。
    作者亡くなっているらしいから、別の人が同じ登場人物使って書いた物でもいい。
    まあそれでも違和感は残るか。うーん。

  • 7巻も盛り沢山で面白かったです。まり子さんも過去に抱えたものがあって、やはり成仏出来ないのはそれなりの理由があるんだなと思いました。千晶先生は何者なんだ…ますます好きです。タマのエピソードはなんだかよくわからなかったな。。ラスト、夕士の新たな目標がかかれました。応援します。続きも楽しみです。

  • 三年生の卒業にともなうイベント。
    去る人もあり新キャラもあり。桔梗さんとタマたん。
    まり子さんの様子がおかしい。
    夕士クンが改めて自分の生き方を考える。少し余裕ができてきたようだ。

  • 三年生の送る会のシーンが印象的です。
    歌もそうだけど、先生達のメッセージとか風景とか…なんかジーンと来た。
    涙をちょっとだけ流してしまいました(^人^)
    あと、まりこさんの話かな。
    勉強とは何か、色々と考えさせられました。
    もっといっぱい考えなきゃ。

  • 今後の夕士にとって、ターニングポイントとなるようなそんな巻だった。
    夕士たちの先輩である3年生や秋音ちゃんの卒業と旅立ちと絡め、千晶先生の苦い妄想女生徒との苦い思い出やまりこさんの悲しい過去も明らかにしながら、人にとって大切なこととは何かを読者に語りかけてくる。

    いっぱい勉強して、いろいろなことを感じ、考え、脳みそのしわを増やし、世界を広げていく、豊かに等身大で生きる。そして、人間はひとりじゃない、助けてくれる人は必ずいる、まわりをよく見て。

    さあ、いよいよ夕士も高校最終学年である3年生に進級だ。どうやら大学進学を考え始めたようだが、どんな人生を歩んでいくのか、また次巻が楽しみだ。

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著者プロフィール

和歌山県生まれ。本シリーズの第1作目で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。「ファンム・アレース」シリーズ(講談社)「大江戸妖怪かわら版」シリーズ(理論社)など、YA(ヤングアダルト)小説の作家。

「2023年 『妖怪アパートの幽雅な日常(26)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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