都会のトム&ソーヤ(10) ≪前夜祭(EVE) <創也side>≫ (YA! ENTERTAINMENT)

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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062694520

感想・レビュー・書評

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  • ん~、今回卓也さんの活躍があんまりなかったのが残念かも(好きなので・・・)
    ブランナもまだまだ正体不明にからんできてるし、「時見」なんて新しい能力者?もからんでくるみたいだし、どう決着するんでしょうねぇこれ。
    つーかこれ職体か?(笑)

  • 前巻の謎解き編ですね!
    探偵に向かないらしい私は、創也の推理を聞きながら、何度か読み返して確認したり……。
    誰しもが持つ感情。人それぞれの価値観。
    さりげなく入っている要素が心に留まりました。
    しかしイベントの『WATER WARS』は上手いこと考えられているなぁと感心します。冒険というかサバイバル的な感じが読んでいて楽しかったです。

    次巻はいよいよ「ダブル」ですね。
    楽しみです。

  • 「いつだって、助かるのは運がいい人。運をよくしようと思ったら、そ!なりの覚悟がいるんだよ」



    「未来は不確定。ーーだから、おもしろいんじゃないかな?」



    とっても高価な青色絵の具を、惜しげもなくぬりたくったような空に、マシュマロみたいな白い雲。
    体の奥に力がたまっていくような気がする。
    すてきな景色を見て、いい気分にならないときは、どっか心が疲れてるんだよ。ーーおばあちゃんが、いってた。
    うん、いま、ぼくは気持ちがいい。
    最高にすてきな気分。
    何年かききーーぼくが大人になったとき、同じような気持ちで空を見上げられるようにしよう。なんとなく、ぼくはそう思った。







    「世界は、さめない夢を見ておわる」







    *・*・*・*・
    やっぱとむそーやは面白いなぁ!体験学習編の後半。学校生活って面白かったんだなって思う。幼稚園の、小学校低学年の頃のわくわくを持ち続けているのがそーやとないとくんであり、はやみね先生でもある、と思う。いいなあ

  • 真田女史の話が好き

  • 「都会のトム&ソーヤ」シリーズ第10巻。
    9巻での内人の職場体験を伏線としたイベント・解決編。
    前回のあらすじや人物紹介はないが、完全に続きの話となっている。
    9巻の内容を覚えていないと、クライマックスで「これ誰だっけ?」となるので注意が必要。
    できれば、9・10巻は同時に発売してほしかった…一年の開きは長すぎる。

    状況設定に終始していた前巻とは対照的に、派手なアクションとテンポ良い展開で楽しく読めた。
    内人のサバイバル能力が十分に発揮されているのも○。
    イベントに現れた「魔物」の思い入れについて説明が薄く、動機が理解しがたいのは難点か。

    おまけの真田女史の話が可愛い。

    次巻はR・RPGの新展開。
    全体のストーリーも進展していて安心した。

  •  創也が考えたシャドウ学校前店の売り上げアップのためのイベント『WATER WARS』。栗井栄太御一行も参加!前の〈内人side〉で解決されてなかった謎は?まさか、そのまま?と心配になるほど、最後の方でその話が出てきた。うーん、本好きとしては…。
     「最後のはじまり」は、いつも内人に絶妙なアドバイスをくれる真田女史の話。

  • 謎解き編。

    ウオーター・ウオーズは内人が優勝。

    栗井栄太の次のゲームが完成。
    次回はその話かな?

  • 『働くこと』についてモヤモヤ考えている旗本君が自分とちょっと重なって見えました。読後感爽やかで、やっぱ自分マチトム大好きやなあー・・・と改めて。
    内人君とウイロウがカッコよかったんですが、あのカチューシャが頭でピコピコしてるのを想像するとなんだか和んでしまいますね(笑)。今巻は二人のゲーム制作とは関係が無いので、ちょっと寂しいというか、物足りないというか。栗井栄太のゲームが次巻でお目見えだそうで、楽しみです!
    ときめいたのは真田さんの職場体験話。真田さん好きですかわいい。

  • 久々はやみねさん。
    気がついたら児童書コーナー行きにくい年になっちゃったけど、都会トムだけは最後まで読み続けたいなぁ
    読んでるとなんだか落ち着きます

  • “気をひきしめていると、創也もペンを持ってエントリー用紙に名前を書く。
    ちょほぉっと、待ったぁ!
    ぼくは、創也の手をにぎる。
    「なんで、おまえが名前を書いてるんだ?」
    「ぼくも出場するからにきまってるじゃないか」
    カチューシャを頭につけ、ついてる目玉を楽しそうにふる創也。
    ぼくは、深呼吸して気持ちをおちつけてから、きいた。
    「"出場する"ってのは、この『WATER WARS』にでるって意味か?」
    「もちろん!同じグループに入って内人くんを助けてあげるよ」
    「………」
    ダメだ。これで、優勝できる確率はゼロになった。
    ため息が、体の奥から湧いてくる。
    「おまえ、ぼくを優勝させたくないのか?」
    「なぜ、ぼくが出場したら、優勝できないんだ?」
    ……なぜ、わからないかを、ぎゃくにききたい。
    ぼくは想像する。
    創也をつれて戦場に立った自分。まちがいない、二分でたおされる自信がある。
    どうしよう……。”[P.114]

    今回も面白い。
    次は栗井栄太のゲーム。

    “余裕の笑みを見せる創也。
    「安心したまえ。ぼくが、いままでうそをついたことがあるかい?」
    「いまも、ついたぞ」
    「………」
    気まずい沈黙が流れた。
    創也が、フッとほほえむ。
    「言葉をかえよう。——ぼくが、いままで信頼を裏切ったことがあったかい?」
    「ぎゃくにきくぞ。いままで、信頼にこたえたことがあったか?」
    「………」
    ふたたびの、気まずい沈黙。
    さきに口をひらいたのは、創也だ。
    「そこまで疑うのなら、あしたになって吠え面かくなよ!」
    「おー!吠え面がどんな顔かわかんないけど、かかないよ!」
    そして、ぼくらは同時にそっぽをむく。
    「フンだ!」”[P.291]

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著者プロフィール

三重県生まれ。『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選し、同作品でデビュー。主な作品に「名探偵夢水清志郎」シリーズ、「怪盗クイーン」シリーズ、「虹北恭助」シリーズ、『ぼくと未来屋の夏』『ぼくらの先生!』『恐竜がくれた夏休み』『復活!! 虹北学園文芸部』『令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそー前奏曲ー』(いずれも講談社)、『めんどくさがりなきみのための文章教室』(飛鳥新社)などがある。

「2023年 『都会のトム&ソーヤ 日めくり名言カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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