- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062729376
作品紹介・あらすじ
世界的企業のトップを次々と輩出するインド工科大学が、著者の山田真美氏に「わが校に日本の文化を教えにきなさい」と声をかけた。
グーグルやマイクロソフト、日本ではソフトバンクの幹部も、同大出身者なのはよく知られている。ちなみに、アメリカ航空宇宙局NASAも4人にひとりがインド人技術者。果たして同大に学ぶ生徒とはどのような人材か?
さらに、インドに10年近く居住し、1990年よりブリタニカ国際年鑑でインドの内政・経済・外交記事を担当、各界の人物にも会ってきた山田氏。その氏が、「大部分のインド人は、最初に会ったときがいちばんすごい」と述べるインド人のプレゼン上手さ。日本人はその逆、自分をできるだけ小さく評価するが、良いところをあとから次々出してくる。一事が万事、身をもって日本人とインド人の「すごい違い」と、日本人には目からうろこの「強み」があるのを実感。その比較と分析を痛快に語る。
感想・レビュー・書評
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「発想法」と言うか、発想の根底にある考え方や文化を実例とともに説明した内容だった。自分のチームにもこの本で説明されていた「NRI」がいることもあり、とても興味深かった。筆者の書き方も警戒で、飽きることなく読み進められた。
以下、自分メモ
・「ありがとう」「ごめんなさい」は言わない
→言葉でチャラにせず時間をかけて行動で示す
・郷土愛の深さ →国旗や国家の侮辱罪がある
・二面性 →例えば、化学者としての自分とヒンドゥー教徒としての自分を持ち、ガンジス河で沐浴をする
・親日 →戦後の日本が復興できたのはインドから輸出された鉄鉱石のおかげ
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おもしろかった言葉は「愛は戦い」「サラスワティ女神(弁才天)なんてソフトでおもしろくない」。全体を通して文化、考え方のちがいがおもしろかった。
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Yotsuya
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こんな海外事情特集はほんとに面白い。飽きないなあ、やっぱりインドってのは奥深いですね
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インドと言うとカレー、タージ・マハール、数学、ITが頭に浮かんでくる。そんなインドを専門としている著者によるインド本だ。
読んでいてびっくりしたのが、インド人は「すみません」や「ありがとう」を言わないということだ。と言っても礼儀知らずというわけではない。簡単にそんな言葉で表すよりも、時間をかけて行動で示すことが重要だからと言う趣旨の発言をヒンディー語の授業で先生が生徒の質問で答えたと著者が述べている。
世界各地で活躍するインド人が増えている。日本も例外ではない。東京都江戸川区と江東区にインド人コミュニティーができて話題になっている。そうなった理由が書かれているが、今のようになったのには理由があったのがわかる。
著者も述べているが、ハイテクを駆使するイメージがあるインドとその一方で精神面では昔からのものを受け継いでいる。まるで、西洋化した部分がありながらもその根底には日本的なものがある日本人と相通じる部分があるような気がしてならない。 -
インドの魅力が沢山詰まった本。特に昨今話題のインド工科大学について触れられているのが面白い。そんな有名大学なのに、授業開講日の後に授業の場所と時間が公開され、初回誰もこなかっただとか、日本では考えられない話が沢山。
昨年自分が通っていたデヘラドゥーンのローズマウントスクールが出てきたのは驚きだった。いやあ、もう最高(≧∇≦) -
23冊目。