退職金バカ 50歳から資産を殖やす人、沈む人 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062729437

作品紹介・あらすじ

退職金で失敗して老後資金を大きく減らし、
「人生90年」時代にもかかわらず、60~70代で早々に底を突き、
「あとは年金だけ」に陥る人が増えている。

「定年まであと×年」「退職金をもらったら逃げ切るだけ」の発想が後悔の原因。

長期投資のゴールは定年ではない。
退職金受給後は「使いながら運用」することで、
資産を100歳まで持たせることが可能になる。

50代は、原資となる資金の蓄積が間に合うギリギリの世代。
そんな50代に向けて、今すぐすべきこと、退職後になすべきことを教示。

そして、金融資産にくわえてもうひとつ、
「人的資産」が最後に人生の質を左右する。

個人のエクスパティーズ(専門性)を磨いて
定年後の20~30年間にもマネタイズできるだけの
スキル・能力を身につければ、
後半生を、真に豊かで充実したものにすることができる。

会社を勤め上げた後、
個人として充実した日々を送る先達の例を紹介しながら、
現役世代に向けてエールを送る。

「会社員」としてのゴールが見えてきたすべての人、必読の1冊!

感想・レビュー・書評

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  • 定年は人生のゴールではない。退職金で贅沢をしてはいけない。「何とかなる」わけではない。
    どれも厳しい言葉だが、これが現実であり、定年後の20年、30年という余命を踏まえたリアリズムというものだろう。色々な意味で、身につまされた。
    著者はセゾン投信の社長なので、そのファンドの宣伝かとも思ったが、投資信託による長期分散投資を勧めつつ、自社のファンドへの言及はほとんどなく、個人的にはむしろ物足りないくらいだった。
    資産形成の話だけでなく、定年までの会社人生の生き方や、定年後の働き方・社会貢献といったことまで話題が及んでいて、飽きずに読めた。

  • 老後になって、まとまった退職金が入って来たら、なんかよくわからず銀行の言うなりになって、ひどい金融商品を買わされることのないよう、遅くても50代にはこの本に書かれているぐらいの金融リテラシーは持つべきだと思った。
    私は投資について最低限の知識があるので、この本では、金融の話よりも、最初の方に書かれていた絵クスパティーズ(自分の専門性)を伸ばすことと、ロイヤリティ(忠誠心)は会社に対してではなく、仕事に対して持つべきであるという言葉の方に感銘を覚えた。

  • 新しい情報は余りない。大分本を読み漁ったせいか。。。
    ・特異な仕事能力を生かす方法
    ・活き活き生きるには
    ・年率3%で資金を増やす
    ・銀行の退職金プランは近寄らない事

  • 50歳より前の方が読むべき本です。

    資産形成で大切なのは時間。
    かつよくわからないもので一発逆転は無いということ。

    投資の話しが沢山出てきている今だからこそ大切なことが書いてあります。

  • 50歳から月10万円の積立投資は出来ない。住宅ローン、子供の教育費などお金がかかる時に。死ぬまで長期運用するという事も??お金を使いきれなかったら寄付をすればいい?
    自分的には少しでも社会に貢献や恩返しをしたいという思いはありますが、実際にはそういった聖人にはなれないなと思った。
    老後には莫大なお金がかかるという事で、将来に不安を覚えた。
    50歳からのお金の使い方は参考になった。

  • 50代になったら頑張るところを変えるというところに衝撃を受けた。しかし現実はそうなっていて自分の考え方も変えていかないといけない。自分はどう生きるか、どうお金と付き合うか、世の中全般に対する貢献の時代、これまで自分がお世話になった社会に対して恩返しをする期間、毎月10万円の積立は必須、自分の専門性を見つけ社会に対して付加価値を付ける、一生社会に貢献し続ける等とても参考になる話が一杯だ。エクスパティーズを見つけたい。

  • 資産運用は地道にやるしかない、うまい話はない、ということ。弘兼氏と違い、死ぬまでにお金はある程度残しておき、残ったら慈善団体に寄付しなさい、ということらしい。

  • お金

  • キャッチーな題名はやはり書店で目を引く。定年を10年後に控えた今、退職金や年金だけでは安定した老後は望めない実感が湧いた。いかに資産運用をするのか? その答えの一つが著者が提唱する投資信託であることも肯ける。

  • タイトルは刺激的だけど、中身はまあまっとう。ちゃんと投資しましょうよ、という。
    ただ50歳までに貯金ゼロだった人が、著者の言うような貯蓄するのはあまりに夢物語じみてるなあという気がする。

  • なかなかイイ著書だったかと思いますけれどもまあ…基本的には前回の「預金バカ」と被っているかと思います…。

    最新の著書ではつみたてNISAにも触れていますし…これを読むよか最新の著書を読んだ方がいいような気がしますねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんでも本書は著者と同年代の50代の人に向けて書いた本なんだとか…50歳くらいが…資産形成するのにギリギリな年齢らしいですよ…! 本来ならば…35歳くらいからチビチビやるのが適当なようです…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    僕は今現在、30代前半ですが…つみたてNISA…いいかもしれないですね! が、しかし、つみたてNISAを選ぶと普通のNISAはもう選べなくなるんですよねぇ…積み立てにしか非課税枠を利用できない…これはちょっと悩みますよ!!

    というわけで、あまり本書の内容に触れていないのがアレですが…まあ、とりあえず、50歳の時点で「貯蓄ゼロ」の人は…アレです、「見栄を捨てましょう!」ってことを言いたいらしいですよ、著者は…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 見栄張るな。エクスパティーズを明確化しマイ名刺を持て。積立投資をする。リバランス。退職金でローンを返済せず、退職金は全額投資。毎月10万積み立てる。
    テーマ型投信、特定地域への投信を単独で持つ、毎月配分型だめ。
    資金が継続的に流入。信託期間無期限。分散投資。積立投資。分配金が少なく年1回以下。ノーロード、信託報酬アクティブで1.5%インデックスで0.8%以下。購入時手数料と信託財産保留

  • 基本的には50歳にもなったら老後資金を投資でためましょう、という本。50歳前の自分にとっては前半の「第1章50代のリアル」、「第2章これが新しい「50歳からの生き方」」が参考になりつつ、寂しさを感じた。

  • 【続人生】
    投資本というよりは第二の人生を、ちゃんと考えなさいという本です。

    「50歳を過ぎてから自分を捨てて会社に奉仕する必要はない」
    この言葉にはなるほどです!

    わたしも50歳でセミリタイアを考えています。
    (実際、50歳はむずかしいかもしれませんが。。。)

    お金の面だけを計算すると50歳までにあと2400万円以上貯蓄を増やす必要があり、これはむずかしいです。
    55歳からだとあと1500万円となり、金額は少なくなり期間も伸びるので、金銭面では55歳でセミリタイアという形になりそうです。
    ただ、これは55歳からは貯蓄を毎月一定額取り崩すだけで運用は続けない、労働収入もない計算です。
    したがって、実際はもっと少なくていいのかもしれませんが。。。

    60歳からでも30年ぐらいはその先、生きていくことになります。
    会社に奉仕したあと、何もせずにボーと生きるわけにはいきません。

    50歳からは会社ではなく、自分の「続人生」を考えるべきです。

  • 退職金で住宅ローンは返済するな、、、のところは不同意です。理詰めに考えるとおっしゃる通り。私も同じことを考えたが退職金の運用がローン金利より上回ることを前提にしているので万一、元本割れで換金すると大きな後悔が残ることになる。
    50歳以降のキャリアについては考えは同じ。

  • 毎月10万円ずつ積み立てて、年平均3%の利回りで運用できれば、50歳から65歳までの15年間で、2275万4000円の資産をつくることができるのです。

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著者プロフィール

セゾン投信株式会社代表取締役会長CEO
1963年生まれ。東京都出身。明治大学卒業。1987年、現在の株式会社クレディセゾンへ入社。セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリオを中心に資金運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ、運用責任者としてグループ資金の運用のほか、外国籍投資信託をはじめとした海外契約資産等の運用アドバイスを手がける。その後、株式会社クレディセゾン インベストメント事業部長を経て、2006年にセゾン投信株式会社を設立。2007年、代表取締役社長就任。2020年より現職。
一般社団法人投資信託協会副会長。公益財団法人セゾン文化財団理事。
著書に『最新版 つみたてNISAはこの9本から選びなさい』(ダイヤモンド社)などがある。

「2023年 『1冊でまるわかり 50歳からの新NISA活用法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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