- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062731720
感想・レビュー・書評
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なんとも嫌悪感があるテーマで、読み進めるのを断念しそうになった。事件の骨格と真相は割と早い段階で読めたので、ハッピーエンドになることを期待して読み進めることができた。
それにしても母は強いが、警察ってここまでアホなのかね。リァリティにかける気がしたのが少し残念。
ロードノベル的な要素もあり、アクションも有り、てんこ盛りの大サービスだが、子供が監禁されてるところの描写は耐えられなかった。よって減点1。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前回読んだ同じ作者の『破線のマリス』がイマイチだったので、またラストでモヤモヤ終わるのかな、と思っていたら、良い意味で裏切られた。しかし、また一人息子がいる女主人公の暴走と、ラストでの主犯格による人々への”語り”、これは同じ。ここでまた冷めてしまった。こんなこと、あんな場面で言う?しかもあなたが?という感じでした。
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連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに...。驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点。
-書籍より引用
正直、展開が読める小説かもしれない。
しかし、物語の展開についてはドキドキ・ハラハラさせるものがある。
かつてドラマ化されたこともあり、今なお人気の小説。
母性とは何か。家族とは何か。
その想いが込められた一作。
表現の生々しさは、脳内で映像化しやすく、さすが野沢尚さんといったところ。
想像通りかもしれないが、誘拐事件は解決されやすいものである。
しかし、犯人は、その誘拐で身代金強奪にかける。
裏社会の事情も把握して物語を作っているあたりは高評価。
主人公の一人息子が誘拐されたことから、この物語の本筋は始まる。
1人の母親が、警察官という立場をこえて犯人と対決する。
身内に犯人と通じている者がいるのか、孤独に戦う主人公に情がうつり、いつしか主人公と一緒に私たちも戦っているように感じる。
ラストの告白に驚くかどうか、、、それはあなたの読み方次第かもしれない。 -
これは、先に読んだ「深紅」とは逆で、後半になるにつれて面白くなっていった。
すっかり騙された~。
でも、こんな風に無差別に子供が誘拐されるなんて、たまったもんじゃないな。。
こんな極悪非道なことが世の中で起こっていることが、怖い。 -
多少無理な展開も、スピード感と筆力で一気に読ませてしまう。ミステリー+アクション+ジェットコースタームービー的な展開+緻密な人物描写とてんこ盛りだけどよくまとまっている。それにしても、いろんなタイプの小説を書く野沢尚は凄い。
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連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、1人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわしながら子供を救う母親の物語。
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テーマが重くて、描写もグロくて痛い
ダレる部分がなく、先が気になって気になって一気読み
主人公がちょっとパワフル過ぎかも -
真面目で地味な婦人警官だと思った公子が、どんどん逞しくなっていく様がとてもカッコいい!
息子の健気さにぐっときた。
我が家も一人息子なので余計に感情移入 -
闇の社会とか闇に生きる人とか怖いし難しいし、実際こんな人いるのかな?
いないだろーな。いや知らないだけかも。
犯罪の内容が一昔前的な感じもしないこともないけれど、テンポがよくて読みやすく、さすが脚本家であるだけあって状況が映像となって頭に浮かぶ。
かなり昔にドラマ化したようですが(自分は未視聴)、なかなかキツいシーンもあるので2時間ぐらいでテレビではなく映画がいいかも。
あと、文字による暴力シーンの詳細な描写は自分には向かない。
誰の作品でもそうですが、文字だと気分が悪くなる。映像で次から次へと流される方がいい。痛いの苦手なので。
もう野沢氏の新作が発表されることがないのが残念です。 -
前半の感じが少し苦手で、このまま本を閉じてしまおうかなぁ…と思いつつ中盤まで読み進み、あまりの苦しさに本を閉じ、でもやっぱり先が気になるからページをめくり最後まで止まらない!
珍しく後半で犯人わかったぞ!なんて思ってたら…
まさかのラスト。まぁ自分の考察力なんてこんなもんだな笑
読んでよかった!面白かったです。 -
最近、野沢尚さんの本を3冊読みました。「リミット」「深紅」「魔笛」。いずれも再読ですが、初読と変わらぬ感動・興奮が。「リミット」(1998.6刊行、2001.6文庫、全514頁)、一番インパクトがありました。①幼児を誘拐し解体して臓器を売り、あるいは性愛者の玩具として金に換える悪党たち。澤松智永、塩屋篤史、日色泉水ら。②息子貴之7歳を誘拐され、現金引き渡し役になった母親であり婦人警官の有働公子 ③犯人側から、警察からも追われ孤立無援の公子 ④犯人、公子、警察の3つ巴の戦いに果てに。
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人が見たくないけど実際にある社会の闇にメスを入れた本。読むのはたしかに辛いとこもあるけど、小説としてもおもしろかった。
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はぁ~~苦手。
小児人身売買や性癖の語りは、自分……苦手でして(涙)
誘拐や母親ひとりで息子を助ける為に立ち向かう姿に身が入らないほど、、苦手な話でした。
あんな状態で長く監禁されてた貴之が強い子でしたね。
きっと……こういう話しは現実に世界の何処かであるの……かも知れない。
吐き気するほど、嫌な感情が沸き上がりました。
野沢尚さんは本当に色んな作風がありますね。 -
誘拐もの。ちょうどマレーシアで誘拐未遂事件が起きたところなので戦慄しながら読んだ。
日本でのほほんと平和に暮らすと誘拐なんて縁遠くて震えることはなかろうが、アジアにいながら読むとまた違った心理で読める。
子供たちの成長を日々喜びとしながら生活しているものにいきなり子供の失踪、誘拐、そして死をぶつけられたら、親としては命は確かにあれど生きた心地はしない。生き地獄であろう。 -
最初の方でなんとなく話が読め、あまり期待していない後半の展開に完全に引き込まれた。他の小説で女性警官というと、強く、勘で事件の解決へと導くことが多いけど、それとは違う、どこにでもいる女性警官で、事務仕事に長けていているが弱く、勘というより、長年の経験と知識からの読みで事件の糸口を見るけるようなキャラに親しみが持てた。最後にわかった主犯格には本当に驚かさせれた。公子はもとより、貴之とあゆみの今後、二人の関係性、古賀の行く先、それぞれが希望ある未来であってほしい、と切に思った。
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野沢尚を初めて読んだ小説がこれで良かった。
めっちゃ面白い。
スリルとスピード感が自分にとって良本となる傾向が強いのかも知れない。 -
連続幼児誘拐事件を追う中で息子を誘拐され、疑惑から単身行動し警視庁に共犯として追われながら取り戻そうと必死に動く婦人警官。結末に疲弊と解放を感じる一体感だった。囚われた子供と臓器や人身の売買、内乱近くにいた外国人と元女性教師と教え子の犯人達との銃撃戦。誘拐されたもう一人のその後を考えると憂いを残す。
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子供の誘拐、臓器売買。
誘拐犯が犯行に及ぶときの描写や、それらを引き渡す描写が妙に丁寧で、読み進めるのが怖くなりつつもどうにか読了。 -
子供が誘拐され、一億円の身代金を要求される事件が起こる。捜査一課の刑事公子は、被害者の母親のケアに心を尽くす。しかし、犯人からたった一人の自分の息子をも誘拐したと連絡が入り、子供の小指が送られてくる。この小指は一体誰のものなのだろう。孤独な母親の一人きりの闘いが始まる。 一気読み小説でした。思ったより甘くなく、タイの児童の人身売買の話なども出てくるので闇の子供たちに題材は似ている。
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2000.8
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読んでて辛かったし面白くなかった!!
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連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに…。驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点
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最後までドキドキしながら読んだ。
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数頁読んで「いやな予感」がする。
それは、怖いことが起きる的な、不安を招くような、いやな感じ。
私は主人公が追い詰められる系の小説が苦手なんだけど、この話はすごいイヤで怖いのだけれども、それでもページをめくる手が止められないくらい先が気になるという意味で、すごいなと。
読んでいる途中で「あれ、タイトル何でしたっけ?」となり、どきりとさせられる。いやなタイトルである(褒め言葉)。
久しぶりに読み終えるのが惜しくなった本でした。
面白かった! 分厚い本を読むのに抵抗がない方ならオススメ。
面白かったので、作家さんの第1作目から追って読むか……と思って調べたら、お亡くなりになっているようで、新作が読めないことを残念に思いつつ、ご冥福をお祈りいたします。
出ている本は読みたいなぁと思ったしだいです。 -
はじめての野沢尚さんの本。
面白くて一気読みでした。 -
なかなかヘビーなお話でした。
ページ数もあり、内容も結構重くて、かなり読み応えがありますね。
キーワードとしては、誘拐、人身売買、臓器売買って感じです。
ちょっとしたどんでん返しもあるし、ページ数の割りには飽きさせません。
シリアスで、重厚なお話が好きな人にオススメです。
結構いいと思いますよ。 -
中盤からドキドキとまらず。
命いっぱい生きたいと強く思った。
母が子を想う気持ちの強さに圧巻。
私も子供がいざという時に助けられる母でありたい。