- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062731720
感想・レビュー・書評
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多少無理な展開も、スピード感と筆力で一気に読ませてしまう。ミステリー+アクション+ジェットコースタームービー的な展開+緻密な人物描写とてんこ盛りだけどよくまとまっている。それにしても、いろんなタイプの小説を書く野沢尚は凄い。
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真面目で地味な婦人警官だと思った公子が、どんどん逞しくなっていく様がとてもカッコいい!
息子の健気さにぐっときた。
我が家も一人息子なので余計に感情移入 -
最近、野沢尚さんの本を3冊読みました。「リミット」「深紅」「魔笛」。いずれも再読ですが、初読と変わらぬ感動・興奮が。「リミット」(1998.6刊行、2001.6文庫、全514頁)、一番インパクトがありました。①幼児を誘拐し解体して臓器を売り、あるいは性愛者の玩具として金に換える悪党たち。澤松智永、塩屋篤史、日色泉水ら。②息子貴之7歳を誘拐され、現金引き渡し役になった母親であり婦人警官の有働公子 ③犯人側から、警察からも追われ孤立無援の公子 ④犯人、公子、警察の3つ巴の戦いに果てに。
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人が見たくないけど実際にある社会の闇にメスを入れた本。読むのはたしかに辛いとこもあるけど、小説としてもおもしろかった。
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最初の方でなんとなく話が読め、あまり期待していない後半の展開に完全に引き込まれた。他の小説で女性警官というと、強く、勘で事件の解決へと導くことが多いけど、それとは違う、どこにでもいる女性警官で、事務仕事に長けていているが弱く、勘というより、長年の経験と知識からの読みで事件の糸口を見るけるようなキャラに親しみが持てた。最後にわかった主犯格には本当に驚かさせれた。公子はもとより、貴之とあゆみの今後、二人の関係性、古賀の行く先、それぞれが希望ある未来であってほしい、と切に思った。
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数頁読んで「いやな予感」がする。
それは、怖いことが起きる的な、不安を招くような、いやな感じ。
私は主人公が追い詰められる系の小説が苦手なんだけど、この話はすごいイヤで怖いのだけれども、それでもページをめくる手が止められないくらい先が気になるという意味で、すごいなと。
読んでいる途中で「あれ、タイトル何でしたっけ?」となり、どきりとさせられる。いやなタイトルである(褒め言葉)。
久しぶりに読み終えるのが惜しくなった本でした。
面白かった! 分厚い本を読むのに抵抗がない方ならオススメ。
面白かったので、作家さんの第1作目から追って読むか……と思って調べたら、お亡くなりになっているようで、新作が読めないことを残念に思いつつ、ご冥福をお祈りいたします。
出ている本は読みたいなぁと思ったしだいです。 -
警察。母性。女の戦い。臓器移植。臓器ビジネス。
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野沢さんの小説は相変わらず密度があって面白い。
これは野沢作品の中でもかなり良い作品だった。 -
読み進めるのが辛くなり、途中で何度も何度も本を閉じ、でも次の瞬間手を伸ばし、結局、読むことをやめられない。
そういう小説。 -
怖かった…
続きが気になりガンガン読んだ。
黒幕が誰なのか、途中で見破れた気でいたら最後のどんでん返しでやられたー!
そうきたか。