死体を買う男 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062733151

感想・レビュー・書評

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  • 何回も騙された!
    どんでん返し好きにはたまらない作品。

    個人的に古典的な表現が多い作品が苦手で、少し読みにくいと感じたので、星4つ。苦手だなぁと思いつつ読み始めたけど、諦めずに最後まで読んでよかった。途中からは引き込まれるように読んでた。

  • 『作中作』作品は何度か読んだけれど、これもまた別の面白みがあった。作中作が作中作でなければ成り立たない面白さを発展させて、見事に着地させるのはとても難しいように感じる。
    この作品はとても面白かった。
    作中の作品はそれほどまで予測不能ではなく、ある程度ミステリーを読む人ならば想像がつくだろう。

  • 職場の同期に借りた。以前読んだ葉桜の季節に君を想うということと同じ作者。葉桜はどんでん返しが凄かったけどこれはトリックが二転三転あって今までに読んだことがない作風だった。作中作もすごく面白いから1冊で2冊読んでる気持ちになれる。本の中の現実と作中作がリンクして紐解かれていくんだけれど途中どっちがどっちか少し混乱した。作中作には江戸川乱歩と萩原朔太郎が出てくる。乱歩の作品は少し読んだことあるけれど萩原朔太郎の作品は読んだことないから両者の作品を知っててなお作風も分かっている人なら私の倍面白く読めると思う。両者を知らなくてもミステリーとして十分楽しめると思う、ボリュームはあるけど。タイトルの意味が最後まで分からなかったけれど読み終わって少し時間が経ってから「あ、そういうことか!!」ってなった。

  • 作中作もすごいし、それが作中とリンクすることでさらに二転三転するのも良い

  • 江戸川乱歩と萩原朔太郎のコンビ!

    なんですが、萩原朔太郎の作品はまだ未読。江戸川乱歩は小学校の頃「怪人二十面相シリーズ」をとにかく読みまくってましたが、少し記憶も薄れていました。

    作中作で描かれる『白骨鬼』。古風な描写で少し読みづらい部分もあったが、江戸川乱歩好きなら面白いと感じるかもしれません。

    トリック自体はそんなに驚いたものではないが、ヒントに気づかなかったことが少し悔しい。

    歌野さんが江戸川乱歩のことめっちゃ好きなんだなってことがよく伝わる小説。

  • 物語の半分くらいまでは予想どうりでしたが、さらにそこから二転三転あるとは恐れ入りした。


    タイトルの死体を買う男が最後まで??でした笑

  • この作品は、江戸川乱歩と萩原朔太郎が活躍する作中作『白骨鬼』の世界とその原稿を追いかける細見辰時の現実世界の二重構造になっている。やがて二つの世界の繋がりがはっきりしてくる展開が面白い。
    『白骨鬼』は乱歩の未発表作との位置付けであり、主人公も乱歩だし、文体などもその作品を模しているようである。乱歩の作品に親しみがあれば、そのあたりも楽しめたかもしれない。
    双子の入れ替わりトリックで二転三転するのはベタな展開で先が読めてしまった。
    また、『死体を買う男』というタイトルについて、最後までなぜこのタイトルなのかわからなかった。調べてみるとアナグラムが関係しているとのことだが、今ひとつすっきりしない。

  • 江戸川乱歩作品を知らなくても面白く読めると思います

    生粋のミステリ好きが書くミステリ!!
    という感じ

    種明かし部も、これでもかこれでもかと出るわ出るわで
    しかも、ひとつ残らずすべて綺麗に伏線回収がされているし、
    文章自体はちょっと時代を感じるんだけど
    それでもちゃんと全部理解できたし
    作中作?スタイルなんで
    またすごいお得感

    桜葉…
    絶望ノート
    など
    もう歌野晶午さん最高です

    もう

  • 作中作もの。
    面白かったのだが、タイトルの意味がちょっとピンと来なかった。
    どなたかに解説してほしい…

  • 発想が素晴らしく、昔の文豪にありがちなねちっこい文章は見事。この手の作品は本家に比べると見劣りすることが多いが、入れ子構造がそれをカバーしている。ただ、結末はまあ落ち着くところに落ち着いた。どんでん返しのテイストは刀城言耶みたいなイメージかな。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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