花面祭: MASQUERADE (講談社文庫 や 8-11)

著者 :
  • 講談社
3.00
  • (0)
  • (2)
  • (7)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 27
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734882

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「しきの花」に取り付かれた塘松流先代家元・芦田挿花が密室で変死してから40年が経った。次期家元と称される藍草が刺された事件を皮切りに第二、第三の殺人が勃発する。
    挿花が日記に残した輪廻転生の「しきの花」にはいったいどんなものなのか、この一連の事件との関係は?


    本編を読み終わったと同時に、とても違和感が残った。何だろう・・・と考えつつあとがきまで読み進めてゆくと、その謎は解明された。
    この作品は、プロ・エピを除けば6章立てになっている。その中の4章分が先に短編ものとして雑誌に掲載され、残り2章が今回の文庫にするにあたって書いているようだ。
    もともと、作者の頭の中に全体構想があったのかも知れないが、これはかなり違和感を感じる。読んでいてペースをそがれる。
    確かに、うまく繋げているし、章区切りで読むといいんだが、1本の長編小説と取るにはこれはちょっといただけない気がする。

著者プロフィール

1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞を受賞。SF、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍。

「2023年 『山田正紀・超絶ミステリコレクション#7 神曲法廷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田正紀の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×