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- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062734882
感想・レビュー・書評
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「しきの花」に取り付かれた塘松流先代家元・芦田挿花が密室で変死してから40年が経った。次期家元と称される藍草が刺された事件を皮切りに第二、第三の殺人が勃発する。
挿花が日記に残した輪廻転生の「しきの花」にはいったいどんなものなのか、この一連の事件との関係は?
本編を読み終わったと同時に、とても違和感が残った。何だろう・・・と考えつつあとがきまで読み進めてゆくと、その謎は解明された。
この作品は、プロ・エピを除けば6章立てになっている。その中の4章分が先に短編ものとして雑誌に掲載され、残り2章が今回の文庫にするにあたって書いているようだ。
もともと、作者の頭の中に全体構想があったのかも知れないが、これはかなり違和感を感じる。読んでいてペースをそがれる。
確かに、うまく繋げているし、章区切りで読むといいんだが、1本の長編小説と取るにはこれはちょっといただけない気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示