メドゥサ、鏡をごらん (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 943
感想 : 142
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735063

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーだと思って読んだらホラーだった。
    最初は主人公の1日が消えたことも、後で何か合理的な説明が付くんだろうと思って読んでいたけど、途中から雲行きが怪しくなってきて、今までの文章は実は…って辺りで「あ、これミステリーじゃないわ」と気付いた。

    引き込まれる内容で一気に読める面白さだが、ラストがよく分からないまま終わる。
    ミステリーなら怒ってるところだけど、ホラーなら別にいいんじゃないかな。

  • 一気読みしたし、途中のギミック?は純粋にすごいと思った。
    フォントや主人公の名前が出てこない等、
    ここのフラグ準備はすごくよかったと思う。

    ただ問題はそのギミックが解明した後ですよ。
    面白い/つまらない以前に訳がわからない。
    頭の中「?」でいっぱいだった。
    怖いとか思う隙がない。
    (てか読み返しても全然怖くないし
    これで怖いって思う人とかお化け屋敷で失禁するんじゃないの?)
    面白いから頁が進むとかじゃなく、理解したいから読み進めたけど
    結局何もわからないまま終わった。
    途中までは自殺の謎を追いかけるミステリだったのに、
    『全部幽霊のせいでした』とか雑すぎんだろ
    そもそも幽霊が何で主人公を自殺に追い込んだのか分からん
    コンクリに埋まって死ぬ必要ないし
    ていうか謎が何一つ解けてない
    結局ギミック関連以外の伏線なんにも回収してない

    たぶんこれ、作者は叙述トリックを書きたかっただけ
    だからあのギミックさえ書ければストーリーとかどうでもよかったんだろうね

    内容0/100点、
    ギミック50/100点
    といったところ

    時間かけて読むほどのものじゃない

  • 2003/3/5 夢中で読まされた。最後は陳腐だったが傑作。★4

  • まず太字の文章に違和感を感じたが、なるほどと。
    面白い内容なので一気に読んでしまった。
    途中でラストが想像できるのが残念!

  • 奇妙な方法で自殺した婚約者の父が残した言葉「メドゥサを見た」の意味を知るため、彼が遺したであろう原稿を探すうちに奇妙な体験をするようになり…。ジャンルで言えばサスペンスホラー、前半サスペンス(ミステリ?)、後半ホラーというか、オカルト。
    途中まではドキドキしたのだが、オカルトに入ってからは興ざめ。理不尽というか、訳がわからなくなっていく。最後の落ちは後半も中盤に入れば予想がつくのに、行き着くまでがかなりしつこく、怖いというより早く終わらないかなと感じてしまった。なんとなく世にも奇妙な物語向きな感じ。

  • いやはや、何と表現していいものだろうか。感想を伝えるのが非常に難しい作品。

    ホラーともとれるけど、それだけでは無いような寂寥感が胸に残る。モヤモヤした感じもあるけど、ある意味こういう終わらせ方しかないよねっていう納得する部分もある。

    物語の途中にある仕掛けの後に、転がるように変化していく展開が読むのをやめさせてくれない。どんな結末を用意してくれるのか、主人公は救われるのかなどが気になって仕方なくなる。
    正直もうどっちがどっちやら!

    読み始めた最初っから、なんだこのフォントは?えらく太い字だな?と思っていたが、それも仕掛けの一つかと。

    とにかく読んでみて、判断してほしい作品。ラストは賛否両論か。

  • 作家が自らをコンクリートで塗り固め、異様な自殺をした。その側には「メドゥサを見た」とメモが。
    一人残された遺族の娘、その婚約者のライターが、死の謎を解くべく調べ始める。
    関係者の相次ぐ自殺、日時感覚のズレ、最後に書いていたはずの原稿。何かがおかしい…?

    読めば読むほど、結末に近づけば近づくほど、思っていたものとは違ってくる。
    結局、彼は誰でこの現象は何だったのか。丸投げされた気分になりました。

  • ネットの書評で高評価だったので読んだが、いまいちだった。ミステリーというよりホラーとメタ小説の融合的な作品だ。しかし、これが好きな人も多いのでないかと思う。

  • 異様な亡くなり方をした作家の遺構を探す、作家の娘の恋人。
    探しているうちに、生前の彼が探っていた人物にたどり着く。

    岡島二人時代からファンの
    井上夢人ミステリー…と思って読んでいたら
    ちょっと様相が変わっていた
    そもそもフォントというか書体が違って
    ん?なんだ?と思って後のほうもめくってみたが、
    同じ太字…
    今回はこうなのかな?と読み進めると
    やはり……
    この細字太字の使い分けは
    ミステリー読まない人にはあんまりピンとこないのかな
    なんていうのはネタバレなんだろうか…

  • 初めて読む作者さんでしたが面白かった。
    少し長めの小説でしたが一気読みしてしまいました。
    なんだか自分がどこにいるのかわからない感覚。
    人の記憶の曖昧さみたいなのが感じられて自分の記憶が信じられなくなるとても怖い話でした。

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著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』(新潮社)で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』(講談社)など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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