今ふたたびの海 上 講談社文庫 こ 51-3

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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735384

感想・レビュー・書評

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  • ゴダード作品は過去の出来事が現在の事件に深く関わり、過去と現在を行き来しながらストーリーが進むパターンだが、こちらは純然たる歴史ミステリ。
    イマイチ馴染みのない時代・出来事がメインになっているが、著者本人による簡単な解説と用語集がついているのでそこまで取っつきにくくは感じない。

  •  18世紀のイギリスを中心にした歴史小説。でも、ゴダードなのでエンターテイメイントに仕上がっている。
     明らかに階級差別があった18世紀。主人公は、陰謀に巻き込まれ翻弄されていくのだけど、あくまで受身であり、使える立場にある。だから、主人公としてすごく弱いように見えた。ゴタードってホント駄目男好きだよなぁって思いながら読んでた。
     が、最後にがらっと印象が変わる。それは、物語の鍵を握る女性についても言える。時代的に、ただ男に従うしかないようでありながら、実は舵を握っていたそのしたたかさに、感嘆を覚えた。
     さすが、ゴタード!! 面白かったよぉ!!

  • 南海泡沫事件を題材にしたミステリー小説。予備知識なしで読むのはきついらしい。

  • 登場人物が多過ぎる。ベースになっている「南海事件」もややこしくて解りにくい。自らの欲望のためには平気で人を裏切るヒロインにも共感出来ない。ストーリーはテンポ良く読みやすいが、ゴダードらしさに欠けた感のする作品。

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著者プロフィール

1954年英国ハンプシャー生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学ぶ。公務員生活を経て、’86年のデビュー作『千尋の闇』が絶賛され、以後、作品を次々と世に問うベストセラー作家に。『隠し絵の囚人』(講談社文庫)でMWA賞ペーパーバック部門最優秀賞を受賞。他の著作に、『還らざる日々』『血の裁き』『欺きの家』(すべて講談社文庫)など。

「2017年 『宿命の地(下) 1919年三部作 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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