将棋の子 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062737388

感想・レビュー・書評

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  • 160301読了

  • 一応将棋部に出入りしていたこともあるせいか、非常に心に沁みるテーマとストーリー。傑作です。
    奨励会という天才しか在籍しえない将棋の子らがプロへの門を閉ざされると、通常人より悲惨な境遇になる可能性が高いというどうしようもない事実の前に、著者である大崎さんの居たたまれなさが文間を通じてひしひしと感じられる。
    多分その居たたまれなさが将棋連名を退職して物書きになった原因ではなかろうか。

  • 続けて読む。奨励会のお話。私も大概社会性はないけど、もっと将棋を突き詰めているからか、本能型というか突っ走っておる。もう少しうまくやることができそうなものだけどそういう打算があれば最初からプロ棋士は目指さなかったり強くなれなかったりなのだろうかね。

  • 少し重たい。泣き虫しょったんのほうが、あと味がよい。

  • 奨励会の光と闇。結構重い話でした。

  • 大変。しかし、俺ルールでの修行にこだわった結果でもある。自立するには甘やかしだけではダメなんだと思った。今、主人公は何をしているのかな?

  • 心の片隅に貼りついてしまったシールのように、剥がそうとしてもなかなか剥がすことのできない一枚の写真がある。(冒頭の一文)

    将棋の奨励会にまつわる勝負の厳しさを、生き残りをかけて指す若者たちの生き様から見据えた物語。

  • 20141202
    将棋の世界の詳しいことを何も知らなかったので、細かいところもわかってよかった。

    プロ野球の世界とかと変わらない感じで厳しい。。

    もっと日の当たらない人も取り上げて欲しいと思った。

    実話かぁ。すごいな。

  • 将棋のプロになれなかった方々の悲喜こもごもや、その後の人生に関するノンフィクション

    子供のころから将棋漬けで、将棋以外の仕事もせずに20代なかばまたは30歳まで過ごしてきた人のその後の人生って、どうしても明るい展望はなさそうだよなぁ
    でもまぁ、そんな夢敗れ去った大勢の人たちがいるからこそのプロの凄さなわけであって、プロなんてもう超人的な存在に思えてくる

    ただ、プロの数を制限する必要があるのはわかるけど、そのせいで本来はものすごい才能を持った人も取りこぼしている可能性もあるわけで難しいよね
    ま、筆者も書いてるけど、運営をするのは棋士なので、どうしても自分たちの既得権益を守るための方向に行ってしまうのは仕方がない

    今後、ものすごく強いアマチュアとプロの関係性とか、コンピュータ将棋の関係も目がはなせないなぁ

  • 全てを失うとは、こういうことだッ!

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著者プロフィール

1957年、札幌市生まれ。大学卒業後、日本将棋連盟に入り、「将棋世界」編集長などを務める。2000年、『聖の青春』で新潮学芸賞、翌年、『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。さらには、初めての小説作品となる『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞。

「2019年 『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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