- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062737982
感想・レビュー・書評
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清水義範の面白エッセイ『もっとどうころんでも社会科』を読みました。
清水義範の作品は昨年10月に読んだ『映画でボクが勉強したこと』以来ですね。
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“活きた社会科”をお勉強する面白エッセイ。
日本人はどうして土地に執着してしまうのか?
その答えは大化の改新と班田収授(はんでんしゅうじゅ)の法にあった!?
では、お金って何?
家族って何?
社会科は人間の生活の積み重ねなのだから、ホントは身近で面白い!
本文とまったく無関係なようでいて、深いところで社会科の真髄を描くサイバラ漫画もますます絶好調!
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講談社発行の月刊小説誌『小説現代』に1998年から1999年に連載された面白エッセイ… お勉強シリーズの第4作、社会科としては第2弾となる作品です。
■それにつけても土地のほしさよ
■ニッポンよニッポン、あーあニッポン
■思えば何でも食うもんだ
■自由について自由に考えてみる
■吉良上野介ゆかりの吉良へ行く
■脚力の問題
■お金にまつわるエトセトラ
■オランダ人の謎
■二十世紀はこう始まった
■家族甘いかしょっぱいか
■あとがき
■文庫版へのあとがき
独特の視点で描かれた社会科のお勉強エッセイです… 土地の話やお金の話、家族のことから野菜の歴史、オランダ人に関する悪口英語(ダッチ●●●)、ゲルマン民族大移動の理由、忠臣蔵の悪役・吉良上野介の真実まで、エッセイを愉しみながら雑学に近い知識まで身に付く作品ですね、、、
気分転換にぴったりな感じ… 他のお勉強シリーズも機会があれば読んでみたいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書録「もっとどうころんでも社会科」3
著者 清水義範
え 西原理恵子
出版 講談社
P80より引用
“食の移りかわりには、その民族の繁栄ぶりとか、文化など、歴
史性が密接にからんでいるのだ。”
目次から抜粋引用
“思えば何でも食うもんだ
吉良上野介ゆかりの吉良へ行く
お金にまつわるエトセトラ
オランダ人の謎
二十世紀はこう始まった”
小説家・エッセイストと漫画家のコンビによる、学校で習った
ような社会科の問題について考えたエッセイ集。
日本人と土地についてから家族についてまで、歴史の出来事を
引用しながら西原氏のマンガとともに書かれています。
上記の引用は、食べ物について書かれた章での一文。
食べること無く生きてはいけないのですから、人の歴史だけでな
く、生態系の移りかわりにも大いに関わっているように思います。
何か美味しい作物を、他の国へ持って行って栽培する時は、よく
よくそれにともなう昆虫や病気の移動も考えた方が良さそうです。
それにしても世の中色々な人がいるものだと、西原氏の漫画を
読んでいると思わずにいられません。
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愛知では忠臣蔵が嫌いという人が結構居る。
吉良が悪者だからというのもあるけれど、
それ以上に吉良が実際どういう人物だったか扱われないから。
(p.112 “吉良側の資料はほとんどない”の通り)
「~吉良へ行く」は、そんな‘歴史の裏側’を見ながら、
現代社会を重ねている点(茶の産地名など)で楽しめた。 -
・8/29 読むべき本が無かったから思わず本屋に行ったら、これを見つけてしまった.これは読むしかないだろう.でもこのシリーズ、ずっと続くのかなぁ.
・9/1 これもなかなか勉強になる.日本より小さい国はたくさんあるし、人口密度もモナコ王国が一番だなんて、結構意表を衝かれてる.塩尻もそういう意味だったのかと、いろいろとためになるなぁ.昔食べなかった野菜を今は食べているだとか、日本原産ではなかったり.でもなんだか一歩間違えればTriviaになってしまうような気がする.
・9/2 読了.できれば社会のこのシリーズはもっと続けて欲しい. -
080901(n 081130)
100625(n 100815) -
西原画伯は必要ないくらい読める。あ、でも西原が書いてなかったら手に取らなかったろうなぁ。商いは難しい。
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どうころんでも社会科の続編。今回もおもしろい。西原さんとの漫画のコントラストが相変わらずいい味だしてます。