もっとどうころんでも社会科 (講談社文庫 し 31-29)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062737982

感想・レビュー・書評

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  • 清水義範の面白エッセイ『もっとどうころんでも社会科』を読みました。
    清水義範の作品は昨年10月に読んだ『映画でボクが勉強したこと』以来ですね。

    -----story-------------
    “活きた社会科”をお勉強する面白エッセイ。
    日本人はどうして土地に執着してしまうのか? 
    その答えは大化の改新と班田収授(はんでんしゅうじゅ)の法にあった!? 
    では、お金って何? 
    家族って何? 
    社会科は人間の生活の積み重ねなのだから、ホントは身近で面白い! 
    本文とまったく無関係なようでいて、深いところで社会科の真髄を描くサイバラ漫画もますます絶好調!
    -----------------------

    講談社発行の月刊小説誌『小説現代』に1998年から1999年に連載された面白エッセイ… お勉強シリーズの第4作、社会科としては第2弾となる作品です。

     ■それにつけても土地のほしさよ
     ■ニッポンよニッポン、あーあニッポン
     ■思えば何でも食うもんだ
     ■自由について自由に考えてみる
     ■吉良上野介ゆかりの吉良へ行く
     ■脚力の問題
     ■お金にまつわるエトセトラ
     ■オランダ人の謎
     ■二十世紀はこう始まった
     ■家族甘いかしょっぱいか
     ■あとがき
     ■文庫版へのあとがき

    独特の視点で描かれた社会科のお勉強エッセイです… 土地の話やお金の話、家族のことから野菜の歴史、オランダ人に関する悪口英語(ダッチ●●●)、ゲルマン民族大移動の理由、忠臣蔵の悪役・吉良上野介の真実まで、エッセイを愉しみながら雑学に近い知識まで身に付く作品ですね、、、

    気分転換にぴったりな感じ… 他のお勉強シリーズも機会があれば読んでみたいですね。

  • 読書録「もっとどうころんでも社会科」3

    著者 清水義範
    え  西原理恵子
    出版 講談社

    P80より引用
    “食の移りかわりには、その民族の繁栄ぶりとか、文化など、歴
    史性が密接にからんでいるのだ。”

     目次から抜粋引用
    “思えば何でも食うもんだ
     吉良上野介ゆかりの吉良へ行く
     お金にまつわるエトセトラ
     オランダ人の謎
     二十世紀はこう始まった”

     小説家・エッセイストと漫画家のコンビによる、学校で習った
    ような社会科の問題について考えたエッセイ集。
     日本人と土地についてから家族についてまで、歴史の出来事を
    引用しながら西原氏のマンガとともに書かれています。

     上記の引用は、食べ物について書かれた章での一文。
    食べること無く生きてはいけないのですから、人の歴史だけでな
    く、生態系の移りかわりにも大いに関わっているように思います。
    何か美味しい作物を、他の国へ持って行って栽培する時は、よく
    よくそれにともなう昆虫や病気の移動も考えた方が良さそうです。
     それにしても世の中色々な人がいるものだと、西原氏の漫画を
    読んでいると思わずにいられません。

    ーーーーー

  • 愛知では忠臣蔵が嫌いという人が結構居る。

    吉良が悪者だからというのもあるけれど、
    それ以上に吉良が実際どういう人物だったか扱われないから。
    (p.112 “吉良側の資料はほとんどない”の通り)

    「~吉良へ行く」は、そんな‘歴史の裏側’を見ながら、
    現代社会を重ねている点(茶の産地名など)で楽しめた。

  • ・8/29 読むべき本が無かったから思わず本屋に行ったら、これを見つけてしまった.これは読むしかないだろう.でもこのシリーズ、ずっと続くのかなぁ.
    ・9/1 これもなかなか勉強になる.日本より小さい国はたくさんあるし、人口密度もモナコ王国が一番だなんて、結構意表を衝かれてる.塩尻もそういう意味だったのかと、いろいろとためになるなぁ.昔食べなかった野菜を今は食べているだとか、日本原産ではなかったり.でもなんだか一歩間違えればTriviaになってしまうような気がする.
    ・9/2 読了.できれば社会のこのシリーズはもっと続けて欲しい.

  • 080901(n 081130)
    100625(n 100815)

  • 西原画伯は必要ないくらい読める。あ、でも西原が書いてなかったら手に取らなかったろうなぁ。商いは難しい。

  • どうころんでも社会科の続編。今回もおもしろい。西原さんとの漫画のコントラストが相変わらずいい味だしてます。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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