- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062739276
感想・レビュー・書評
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理瀬シリーズの二作目なのですが、私はここから読み始めました!
不思議な世界観で物語が進んでいきます。登場人物全員が魅力的で読むのがとても楽しかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全体的に漂うミステリアスな雰囲気は秀逸。ただし、設定が強引過ぎだし、回収のされなかった伏線があったのでマイナス。惜しいなあ。
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最初から陰鬱な雰囲気に包みこまれ、先を読みたいような、読みたくないような何とも言えない感覚になった。ただ、ラストにかけての展開が些か唐突というか、少し呆気なく感じてしまった。
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複雑な物語のなのに、惹きつけられる世界観で、一気に世界観に入り込んだ。
不穏なところがまた惹かれる物語 -
読後の感想はひとこと「なんだコレ?」。
17年ぶりに続編が出たとのことで読んでみたけど、何が面白いか分からない。雰囲気はいいけども。
いくら陸の孤島的な場所とはいえ、学校長の権力が圧倒的だといえ、生徒の不審死が連続してるのに警察が全く介入しないという展開に違和感を覚えざるを得ず、ずっと落ち着かなかった。
まあ、続編は読むけども。 -
これぞ恩田さん!
何度も読んで何度も登場人物たちに出会いたくなる。むしろ交じりたい。
キャラクター描写がダントツで良く、それがちゃんとシリーズとして他の作品に出てくるところがたまらない。
とは言えこの作品だけでも完璧に完結してる。
終始本の中に連れていく、途中で抜け出せなくなる独特の世界観。
もちろんファンタジー。だけどそんな片仮名ジャンルでポップにカテゴライズしたくないくらい入り込めます。
贅沢なほど謎は散りばめられてるから、ミステリー要素は勿論ある。けど大事なのは謎解きじゃない。
ちゃんと物語があるんです。
でもシリーズなので順番は大事。
個人的にはこの中の登場人物にはこの本で最初に出会ってほしい。
主人公の理瀬は特に。
イメージ変わっちゃうから。 -
これぞ物語を読む醍醐味!という美しくて不思議な世界観に浸れるお話
後から思うとあのエピソード何?要る?と思うものもあるけど、この世界を彩る不気味な装飾として美しかったから良し!てなる
こっち先に読んじゃったけど、「三月は~」も読もう -
先日『薔薇のなかの蛇』を読んだので、水野理瀬シリーズを久々に再読。
前回読んだときに素晴らしい傑作だと思ったのは覚えているが、内容はほとんど忘れていた。
再読なので細かいところが気になったりして、初読のときよりは感動が薄い。というか自分が歳をとったので少年少女の物語に入り込めなくなってしまったのかもしれない。
しかし、いま読んでも湿原にある全寮制の謎めいた学園の雰囲気はやはり最高である。
引き続き理瀬シリーズを読んでいこうと思う。 -
ということで、理瀬シリーズ2冊目に入る。
「三月は深き紅の淵を」の第4章の奔放さにちょっとついて行けないところがあったので多少びくついていたのだが、寧ろあれが程良い予告編になった感じですんなりと物語に入って行くことが出来た。
二月最後の日、理瀬が湿原に存在する全寮制の学園へ転入するところから始まる物語。
四季に彩られる湿原の風景、外界から閉ざされた学園の佇まい、その中で折々に開かれる学園の行事、互いに適度の関心と遠慮を持って日常生活を維持していく生徒たち…といったこの物語の世界にどっぷりと引き込まれる。
降霊会や碁石のゲームなどで煽られる不穏な空気や、理瀬はもとより彼女を取り巻く校長やヨハンや黎二、憂理といった登場人物が持つ二面性や不安定な感じもスリリングで、次々と不吉な事件が起きていくのを一気に読まされた。
明かされた真相が些か拍子抜けだし少々辻褄が合わないような気もする(が、大きくこの作品の面白さを減ずるものではない)。
解説が小難しくて何を言っているのかさっぱり分からなかった。