銀行大統合 小説みずほFG (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748797

感想・レビュー・書評

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  • システム障害/派閥争い/いらぬプライド/最強・最高の銀行/外資との闘い/第一勧銀/興銀/富士銀/信用

  • 震災後のシステムトラブルが記憶に新しいみずほFG統合に関する実名小説。実名ということで、他の高杉良作品に比べて記事や資料の引用が多く、エンタメ性が低く感じる。統合直後のシステムトラブルも、経営トップの観点から書かれており興味深い。

  • <作品紹介>
    三行統合なら生き残れる!第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の各トップは世界でも例のない大再編に向け猛スピードで走り出した。困難な調整や会談の内幕など、最後の決断までの日々を圧倒的な情報量とリアリティで描いた実名企業小説。その後の迷走と再生のドラマも収録した完全版でついに文庫化。

    <感想>
    小説というよりドキュメント感が強い作品。
    ということで、評価は★★★です。
    みずほ銀行の指針などを複数ページにわたって全て掲載する必要はあるのだろうかと思ってしまうが、実名を出していることから事実を正確に記載する必要があったのかな?
    しかし、高杉良はあいかわらず竹中平蔵が大嫌いでした。

  • 2010.11.02 (100) 手持ちの本がなくなったので図書館で借りる。引用の文章が多いが、銀行の公式文書や発表原稿が面白いわけもなく冗長なだけ。臨場感を出すということもなく途中から飛ばし読み。

  • 1999年8月20日に発表され、その後の日本金融業界の方向性を大きく左右した第一勧銀、富士銀、興銀の三社大合併の内幕を、綿密な取材に基づいて描く実名企業小説。

    高杉良の小説を読んだのは実は初めてだった。実在の企業と実在の人物を使って現代の事件を再構成する実名企業小説の手法は、歴史小説の現代版といった趣きで、どこまでが取材に基づいた事実で、どこまでが著者の想像の産物なのか、わけのわからぬままに小説世界に巻き込まれてしまう。

    企業統合におけるトップ(特に興銀の西村頭取)の決断の速さによって電撃的な三行統合が実現する様が描かれる一方で、逆に、トップの IT の重要性に対する致命的な意識の低さが日本金融史上最悪のシステムトラブルを引き起こすまでの経緯も描かれる。旧態依然とした出自主義の権化、第一勧銀の西之原や、みずほを陥れようとする売国奴、竹中金融相など「悪役」も登場してストーリーに華を添える。描き方によってはもうちょっとドラスティックな物語に仕立て上げることもできたかもしれないが、あえてそれをせず、淡々とした筆致に固執したところに、リアリティが生まれた。

  • 【2009年7月18日読了】

  • 経済小説
    第勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行からみずほファイナンシャルグループへ
    3行統合を描く。

    3頭取の決断からすべてが始まる。
    世界に例のない大統合に向け猛スピードで描かれる。
    名目統合で終わらせないため、各トップは苦労をしいられる。
    システムの統合、人の統合など。
    実名を使いその時の苦悩がありありと伝わってくる。

  • 我が職場の歴史について少しは知っておこうと思って購入。
    合併への経緯などが細かく書いてあって、なかなか勉強になった。
    また、現役員について実名で書いてあるとこも、親近感を持った。

    会社の先輩たちはこれら一連の出来事をリアルタイムで経験してるわけで、自分も同じ土俵で働くものとして、読む価値はあったと思う。

  • みずほフィナンシャルグループができるまでの、第一勧銀、富士銀、興銀の三行のやり取り、各行の意地そしてプライド、統合直後のシステム障害、株価が大暴落するなか1兆円にのぼる緊急融資を成し遂げる・・・・・・


    今自分の周りある銀行がどのようにできたか?と言うことがよくわかります。

    登場人物は実名で現れており、臨場感は抜群です〜〜〜〜

    金融に興味がある人は一回読んでみるといいかも・・・・・

  • “その後”の軌跡も活写した完全版!!
    三行統合なら生き残れる! 第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の各トップは世界でも例のない大再編に向け猛スピードで走り出した。困難な調整や会談の内幕など、最後の決断までの日々を圧倒的な情報量とリアリティで描いた実名企業小説。その後の迷走と再生のドラマも収録した完全版でついに文庫化!
    三行統合なら生き残れる!第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の各トップは世界でも例のない大再編に向け猛スピードで走り出した。困難な調整や会談の内幕など、最後の決断までの日々を圧倒的な情報量とリアリティで描いた実名企業小説。その後の迷走と再生のドラマも収録した完全版。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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