12歳までに身につけたいお金の基礎教育 (講談社文庫 よ 25-6)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748865

感想・レビュー・書評

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  • なんという素晴らしい本だろう。銀行マンが学校でも教えてくれないようなお金の基礎教育について綴った本書は、間違いなく私のお金の教科書になるであろう。わかりやすく、ためになる内容ばかりである。 すべて書ききれないのだが、とにかく深い内容である。表紙のポップさと本書の薄さからは想像ができないほど中身の詰まった本である。

    特に気に入った箇所を抜粋する。
    *人から物はもらわない。タダでくれると言われても近付かない。
    *オマケはただではない。その分の代金が必ず商品の価格の中に含まれている。
    *ほんとうにタダでくれるのは親兄弟だけ。他人が物をくれるという時は、裏になにか魂胆がある。
    *その時はタダでも、必ず後から高いお金をとられる。
    *いったん人からタダで物をもらうと、以降その人の頼みを断れなくなる。最後には自分がその人の子分にならざるを得なくなってしまう。
    *食べ物をくれるという場合、時には毒が入っていて死ぬこともある。

    「価値観は人によって違う。一人一人、宝物のモノサシが違う。 」

    「ほとんどの商品は買った瞬間から価値が下がる。たまごっちやトレカの例でいうと、もうたまごっちは流行っていないので高値で買った人は後悔している。 」

    「ファミレスで予算を与え、子どもに自由に選ばせよう 。またランクの異なるファミレスで、味とボリュームの違いなどに気付かせる。 」

    「友達にはお金を貸さない。借りたかったら親に頼め。そのような友達から好かれる必要はない。 」

    「仕事で忙しいからといって、お小遣いを与えない。不憫だと思う気持ちをはっきりと言葉で表現すべきである。「ママも辛くて、仕事中はいつもあなたの顔を思い浮かべながら働いているの。だからあなたも我慢して。放課後は、自分なりに工夫や努力をして、仲のいい友達や、楽しい遊びを見つけてね。昼間側にいなくても、ママはちゃんと離れたところで応援しているから。」

    「家では1日十分でもいいから、親子共通の場を持つ。 」

    「子どもにとってのお菓子は、ブランドもののバッグに相当する。子供が欲しいと言っても、すぐには買い与えない。自分が本当に欲しいのか、長い期間待たせて考えさせる。」

  • 当たり前のことがつらつらと書かれているが、
    なるほど、核家族となり自分が意識できていない
    こどもへ伝えるべき、お金に関する接し方の
    「お手本」がしっかりとやさしく書かれている。

    あらためて、できていないことの確認になる意味で
    とても役に立った。

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