- Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062749824
感想・レビュー・書評
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2016-10-09
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アティカス・コディアック・シリーズ初期の名脇役ブリジット・ローガンを主役としたスピン・オフ!シリーズ完読には欠かせません。
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この本はボディガードのアティカス・コディアックを語り手とするシリーズの番外編で、私立探偵ブリジット・ローガンを主人公とするものである。このシリーズはこれまで「守護者」「奪回者」「暗殺者」と3篇が翻訳されておりますが、私1冊も読んでおりません。
なのでこの3冊のシリーズを読んでからこの本を読んだ読者と違い、前回の流れや伏線などが理解できなかったでしょけど、それを置いても十分楽しめました。ページ数がありますが途中で目線が変わったり
スピード感のある内容で飽きることなく最後まで読めました。
女性私立探偵が主人公となれば、人物設定が楽しみです。
海外ミステリー物の女探偵物と言えば、サラ・パレツキーのV・I・ウォーショースキーシリーズやスー・グラフトンのキンジー・ミルホーンシリーズが私の中での2大女私立探偵なんですが、どちらも私の好きなファイトの出る小説です。
この本のブリジットは見かけで言うと185センチ黒髪の白い肌、青い瞳、細身でたくましく年齢は28歳。アイルランド系アメリカ人。ライフセイバーズ等の薄荷菓子への”口唇固着”があり、愛車は緑のポルシェ。という設定。
ちょっと私の好みとは違うのが言葉使いがあまりにも汚い。性格もきつい。恐ろしく高い矜持。これらがあまりに独特で自分と重ね合わせる事が結構難しいんですが、ファイトは今までのどの私立探偵の中でもTOP1でした。
なので美人でスタイルも良くマッチョだが女性的な魅力がある筈なんだけど、途中からモンスター的な大女に私の中で変化しており頭の中でプロレスラー的大女が動いていて・・・とちゅからあれ?違う?なんてことも(笑)
話も2転3転して最後まで全ての種明かし、説明も欠かさず納得のエンド。スッキリとしました。
海外物は現実感が薄いせいか色々な出来事の自分の脳への納得がしやすいんですね~。物を知らないって怖いな~~。でも、楽しい。。。。 -
内容が良い。表紙の女の子も良い。このシリーズ番外編だが、シリーズで1番面白い。
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ハードボイルドの文体は一人称が好まれる。三人称だと神の視点となってしまうからだ。もちろん創造者である作家は神として君臨するわけだが、リアリズムという大地を離れて作品は成立しない。その意味で本書は作家の禁じ手を犯したといってよい。
http://sessendo.blogspot.com/2012/02/blog-post_11.html -
実はルッカのコディアックシリーズは、第4巻のこの「ジャンキー」が最高に面白いという噂があって、それで1巻から読んでた訳なんだけど、噂どおりだった。
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ハリウッド映画っぽいの。読み出したらとまらない。
番外編だけどシリーズの中ではこれが一番好き。 -
シリーズの番外編的な位置にある作品ですが、このお話が一番好きです。
すべての援助の手を断り、ただ一人で立ち向かっていこうとするブリジッドの行動は、彼女を愛する人たちから見ればわがままなのかもしれない。
けれど、この問題に関しては彼女一人で立ち向かわない限り、彼女は自分を決して許すことはないだろう。
そして、ブリジッドはそれをやり遂げ、自身の手で自身を取り戻す。そのとき彼女の腕の針の痕は彼女の勲章になる。
現在はアティカスと微妙な関係にあるブリジッドであるが、本シリーズへの復帰が待ち遠しい。 -
今シリーズ4作目にて番外編。
あの男女(おとこおんな)のブリジットが主人公。
シリーズの中では最も面白かった。
いつものテンポの良さにストーリー構成も凝っている。
次作も読まずにはいられない。 -
●原題は、『shooting at midnight』。「真夜中に撃つ。」ってとこですか。しかし、タイトルが「ジャンキー」になってしまったわけはよくわかる。
だってジャンキーの話だから。苦笑。
●今回の主人公は、眼鏡ボディーガード・アティカスが恋焦がれてやまないブリディ。
つまりは外伝なのですが、前回の『暗殺者』に時系列通りキッチリ続いているので、このシリーズを読んでいる人は当然読むべきでしょう。
「恐ろしく口の悪い、恐ろしく性格のきつい、恐ろしく矜持の高い」ブリディ。彼女は、何故にそんな人格を形成したのか。
本作でそれが判明します。
しっかしあとがきを読む限り、ブリジットって人気あるんだねー。感心。
●なお本文の一部はアティカス視点です。にしてもこのカップルって・・・。夫婦喧嘩は犬も食わないってのを思い出すわ。←めさめさラブラブ相思相愛にも関わらずすれ違い続けるアホウなカップルとも言う。