猫丸先輩の推測 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751834

感想・レビュー・書評

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  • 一応、『安楽椅子探偵』の系譜に入るのかな?
    事件といえるかどうかわからない不思議な事象を、猫丸先輩がことごとく説明を付けていくという物語。
    この手の小説では、自分の問題に解決を与えてくれるのだから、猫丸先輩に尊敬の念を抱いてもよいはずなのだが・・・自分がその立場になった場合に、ちょっと疎ましく感じるかもしれない。問題が解決されてうれしいのだが、別のもやもやが胸に残ってしまう。
    むしろ、傍観者の立場で、問題を抱えた人と猫丸先輩のやりとりを、第三者として眺めるのは、おもしろいのかもしれない。
    本書では6編を収録した短編集。

  • 日常の違和感を普通だと気付かぬ切り口で解決、と言う感じの短編集。重い話は無いですね。どうも猫丸先輩と言うキャラに愛着が湧かず、この評価。

著者プロフィール

一九六二年静岡県生まれ。日本大学藝術学部卒。九三年「競作 五十円玉二十枚の謎」に応募し、若竹賞を受賞、九四年『日曜の夜は出たくない』で本格的に作家デビュー。二〇〇一年『壺中の天国』で第一回本格ミステリ大賞を受賞。著書に『星降り山荘の殺人』『片桐大三郎とXYZの悲劇』『皇帝と拳銃と』『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』『月下美人を待つ庭で猫丸先輩の妄言』などがある。

「2021年 『作家の人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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