深川黄表紙掛取り帖 (講談社文庫)

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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062752541

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は定斎という薬を売り歩く若者、蔵秀。蔵秀と仲間3人が深川を舞台に厄介事を面白おかしくカッコよく解決していくお話
    定斎とは夏バテ防止の薬らしい。そんな薬が江戸時代で売られていたんですね
    一番カッコイイのは実は父親の雄之助

  • 元年10月5日読了。
    元禄年間、江戸のバブル期。金に絡んだ厄介ごとを 知恵と仲間との絆で痛快に解決して行く。実在の人物、紀伊国屋文左衛門や柳沢吉保も登場して、案件はどんどん複雑に。
    盛り上がりに盛り上がった段階で、続編へ。
    殺生なー。こりゃー本屋へ走らな いけんがなー。

  • 江戸時代のプロデューサーともいうべき四人組の大活躍。

  • 粋で痛快!
    “こちとら江戸っ子”って感じで良いですね~。

    早速続編も借りてきたので、これから読む所存です。

  • なるほどね。一力さんはこの方向に進むのですかね。
    完全な娯楽時代劇です。初期の作品にあったような情感や初々しい力強さは残っていないようです。
    但し、読み物としては面白い。破天楽さもあり、スピーディーで、登場人物の屈折度も中々いいところ。このままテレビ番組にしても面白いでしょう。
    個人的には残念ですけど。。。。

  • 設定がもの凄く好みなんだけど、なんだかのめり込めなかったんだよなあ。
    でもなんか好きだなあ、という読後感。これはきっと大人になってから(そういうと今のわたしは何なのかということになるが)、もう一度読み返すと別の感想が得られそうな気がするから、数年後にもう一度読み直そう。

  • 敵役(というか、ヤラレ役というか)としてあちこちの商売に手を出している大田屋という店が出てくる。それについて、とある登場人物のセリフ。
    「それも一から作り上げるんじゃない。ひとが苦労して育てたものを、カネと脅しとで横取りする盗人だ」
    某時代の寵児だった男が、どうしてあれほど嫌われたか、このセリフに集約されている。
    金儲けが悪いんじゃない。そのやり方だ。特に日本人は、↑のような人間を嫌うのだ。人間、嫌われたら最後。周囲がこぞって落とし穴を掘るかんね。

  • 舞台は、江戸は深川仕掛は、江戸っ子男女4人仕掛ける相手は、雑穀問屋大店丹後屋、材木卸紀伊国屋。50表の発注が500表になってしまった大豆の捌き仕様や、紀伊国屋から言い値で売ると言われた材木の引き上げと小判での支払の様。ひらたく言えば、金融、会社経営と、現代的な設定なれど、基本は江戸ものなので、市井の活気や生活感などが随所に感じられて、読んでて楽しい♪

  • この作家の書く江戸の庶民はいつも一生懸命明るく前向きです。今回も若い4人が活躍しますが、読んでいたすックリします。疲れた気分のちきにいい本です。

  • 時はお江戸。4人の若者たちが知恵を絞って厄介事を解決する裏稼業。
    お金に汚いヤツをぎゃふんと言わせろ!!

    と、なかなかに痛快です(笑)

著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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