分冊文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062753661

作品紹介・あらすじ

……この村は虚構の村ですよ。でもねえ、ここに来る途中にも云いましたが、虚構と現実に差なんてないんですよ。

「知りたいですか」。郷土史家・堂島なる男の蠱惑(こわく)的な囁きは、関口巽を杳冥(ようめい)の中へと連れ去った。昭和十三年、伊豆韮山(にらやま)付近の集落でおきたという大量殺人は果たして“真実”なのか。かたや“死にたがる男”村上兵吉を助けた朱美は、妖しき結社「成仙道」の勧誘手口を知るが、そこにもうひとつ疑惑の影がさす。

感想・レビュー・書評

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  • 京極堂第六弾!
    分冊版は全六冊…読みやすい!
    宴の支度という事で、何やら二つの事件の支度が始まりました。面白い構成です♪
    「ぬっぺっほう」よりによって関口が一人で事件に巻き込まれます(゚-゚*;)(;*゚-゚)
    ある村を探して伊豆の韮山に…絶対ムリだと思ったら案の定とんでもないことに笑
    頑張って関口!気を確かに!とハラハラ。
    なんで京極堂に黙って来たの!!
    よからぬ事になるとは思ったけど…やっぱりこうなったか…ととんでもない所で中巻へ続く。

    「うわん」狂骨に出て来た朱美が不思議な事件に巻き込まれる話。狂骨忘れてるのでちょっと復習…笑
    このシリーズは登場人物が多いので忘れちゃう。
    朱美が自殺しようとする男を助けるのだが、何故か立ち直りと死にたがりを繰り返す。
    どうやら宗教がらみのようだが…ってこちらも支度なので話は一旦ここで終わり。

    この話の進め方は読むのが止まらない_φ(・_・
    支度だけで上中下って…分冊で良かった笑


    • おびのりさん
      私も今、これ読んでます。
      韮山、三島、沼津。詳しいので、楽しいです。
      私も今、これ読んでます。
      韮山、三島、沼津。詳しいので、楽しいです。
      2023/11/14
    • 土瓶さん
      読み終えた後のお二人のレビューが楽しみだ。
      読み終えた後のお二人のレビューが楽しみだ。
      2023/11/14
    • みんみんさん
      下巻の木場と京極堂の「庚申講」のうんちく…
      理解不能でございます(゚-゚*;)(;*゚-゚)
      下巻の木場と京極堂の「庚申講」のうんちく…
      理解不能でございます(゚-゚*;)(;*゚-゚)
      2023/11/14
  • 再読。

    不気味なほどに、この物語の舞台を鮮明に記憶しているのに何故かストーリーが全く記憶にない・・・。
    まだまだ導入部。京極堂も榎木津もでてきてないのでこれからが楽しみだ。

  • いわずと知れた京極堂シリーズ。ええと、六作目だろうか。

    再読なんだけれども、読んだのは大分昔だったせいで、ストーリーはほとんど忘れていた。
    ので、もう初めて読む感覚で読めてしまった(いいことか悪いことかはわからないのだけど。
    関口の監禁シーンや、朱美が海辺に佇んでいるシーンなど、割とどうでもいい部分は覚えていた。
    本筋を忘れることって結構あるよね・・・。

    文庫版は一冊のものが三冊にわかれているので、一冊だと短め。
    それでも300Pあるけれども、短いと感じてしまうのが京極シリーズ。

    さらに「塗仏」の話はもともと「支度」と「始末」からなっているので、
    上中下にわかれた文庫本だと、一冊が六分の一ということになる。

    今回読んだのは、「支度」の「上」だから本当に支度の支度といった印象。
    謎がポン、と提示されるので、結局「中」「下」も読まなくてはならないだろうから、
    分厚さにめげずに最初からまとまったほうを買ってもいいかもしれない。
    ただこの文庫版は軽いので、持ち歩きにはいいです。
    電車の中で読んでいても変な目で見られないです。


    ちなみにこの本ではおなじみのキャラクター(?)は関口しか出てきませんでした。
    京極堂やエノさんはどのあたりで出るだろう。とりあえず「中」も読もうと思いました。

  • 鵼の碑刊行記念に再読。
    まだ支度は始まったばかり。

  • 相変わらずの抽象的な、問答のようなプロローグ。
    訳がわからないのだけれど嫌いではないです。
    そして今回の事件は村の消失。
    光保という男が昔派遣されていた駐在所があった村が消えたという。記憶を辿ってその村に行ってみたら隣村になっていたという。建物は記憶のままなのだが、住人が違う。しかもその住人は七十年そこに住んでいるという…。
    その真相に迫るべく問題の戸人(へびと)村に取材に訪れた関口巽。果たして真相は…。


    まだ上巻ですし、謎だらけですが、損な役回りの関口氏が変なことに巻き込まれていないか心配です。

    一方、自殺したがる男、村上の話は戸人村に関わることなのでしょうね。彼がどのように関わっているのか、真相が楽しみです。尾国という男の正体も気になります。

  • 再読。感想は全て読み終わってから。

  • なぜか上巻だけがない永山図書館。他館から借りてもらった。便利な世の中になったもんだ。

    京極堂シリーズ第6弾。「宴の支度」で文庫3冊、更に「宴の始末」へ続く。
    昔はノベルズで読んでたけど、あまりの厚さ、鈍器にはなれど枕にも最早なりゃしないし、腕が痛くなる!
    分冊万歳。

  • 170128読了。
    分冊版で再読。、さらさら読める。

  • 「知りたいですか」。郷土史家・常島なる男の蠱惑的な囁きは、関口巽を杳冥の中へと連れ去った。昭和十三年、伊豆韮山付近の集落でおきたという大量殺人は果たして“真実”なのか。かたや“死にたがる男”村上兵吉を助けた朱美は、妖しき結社「成仙道」の勧誘手口を知るが、そこにもうひとつ疑惑の影がさす。

  • シリーズ6冊目にしてとうとう、分冊文庫版に手を出してしまいました。
    あっという間に読み終わってしまいました。
    今回は謎の風呂敷を広げるだけ広げて終わりという感じ。
    関口さんが相変わらずわけのわからないトラブルに巻き込まれて、今回は警察?に捕まってしまい、また出てくるとは想像してなかった、狂骨に出てきた朱美さんが登場して、自殺志願の男の人に巻き込まれ。。。
    いつも、厚い本の半分くらいまでは何が何だかわからないから、次の中巻までは、まだ曖昧模糊のままかも。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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