- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062755719
作品紹介・あらすじ
「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です」四季はそう言った。生も死も、時間という概念をも自らの中で解体し再構築し、新たな価値を与える彼女。超然とありつづけながら、成熟する天才の内面を、ある殺人事件を通して描く。作者の一つの到達点であり新たな作品世界の入口ともなる、四部作完結編。
感想・レビュー・書評
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四季シリーズ完結。
百年シリーズの前日譚。
四季の純粋さ故の超越感を堪能しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文学的で抽象的で幻想的なお話でした。わたしの理解力では時代がどこなのか終えませんでしたが、四季の細胞が、、、という今後に繋がりそうな重大なエピソードがあり、楽しみです。
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複数回読み返して、やっと感想を書けるまで整理できた。それほどまでに、天才「四季」の思考は広大だと感じた。
ある章に四季と娘の会話とも解釈できる箇所がある。
その深さ、趣き、静謐さ、ほのかな温もりの美しさに何度も読み返してしまった。
この数ページを読むだけでも価値があると、私は思っている。
『祈りにも似た、美しき完結編』
帯に書いてある「祈り」という、その言葉がこれほど似合う小説もなかなかないと思う。 -
今までに何回読んだかわからないし、これからもきっと何回も読む。すべてがFになるからの繋がりを愛してる。
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真賀田四季の世界に入り込む。
生と死そして時間。すべてを超越し存在する、四季。
そして語られる彼女の子孫について。
震えるほど面白い。 -
四季シリーズはS& MシリーズとVシリーズを読んでいないとわからないでしょうが、読んだ人にとっては、次のシリーズを匂わせる絶妙な展開でした。ファンにとってはオールスター作品ですね。
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四季シリーズ最終巻。
「春」と同様に難解だ・・・。
場所はどこなんだろう。これは何時の話なんだろう?
夢の中なのか、はたまた現実なのか・・・。
長し読みではちょっと理解に苦しむところがある。
今ここまで読み終えて思うことは、
「すべてがFになる」から再読したいなぁということ。
もう一度読むと、何かを掴めそうな気がする。 -
百年シリーズにも出てくるキャラクターの名前が、という事は百年後の世界の話なのでしょうか。
読者をどこまでも謎に導く四季。
四季の圧倒的に長い時の流れ。
犀川先生が四季の内部に取り込まれなかった理由や四季の涙、その他にも印象的なシーンが。
内容を理解するのは難しいけど
S&Mからの一連のシリーズにおいて
秋と冬はターニングポイントだなと感じました。 -
四季シリーズ完結。
ですが、これは次につながってるんですかね。
100年シリーズかな?
それはそれは長い。苦笑
四季人間離れしているのかと思いきや、
喜怒哀楽のようなものを垣間見せたり、
矛盾を認識して受け入れたり。
最後のエピローグはなぜかエヴァンゲリオンの漫画のラストシーンを思い出しました。