四季 冬 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 243
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755719

作品紹介・あらすじ

「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です」四季はそう言った。生も死も、時間という概念をも自らの中で解体し再構築し、新たな価値を与える彼女。超然とありつづけながら、成熟する天才の内面を、ある殺人事件を通して描く。作者の一つの到達点であり新たな作品世界の入口ともなる、四部作完結編。

感想・レビュー・書評

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  • 四季シリーズ完結。
    百年シリーズの前日譚。
    四季の純粋さ故の超越感を堪能しました。

  • 文学的で抽象的で幻想的なお話でした。わたしの理解力では時代がどこなのか終えませんでしたが、四季の細胞が、、、という今後に繋がりそうな重大なエピソードがあり、楽しみです。

  • 複数回読み返して、やっと感想を書けるまで整理できた。それほどまでに、天才「四季」の思考は広大だと感じた。

    ある章に四季と娘の会話とも解釈できる箇所がある。
    その深さ、趣き、静謐さ、ほのかな温もりの美しさに何度も読み返してしまった。
    この数ページを読むだけでも価値があると、私は思っている。

    『祈りにも似た、美しき完結編』
    帯に書いてある「祈り」という、その言葉がこれほど似合う小説もなかなかないと思う。

  • 今までに何回読んだかわからないし、これからもきっと何回も読む。すべてがFになるからの繋がりを愛してる。

  • 真賀田四季の世界に入り込む。    

    生と死そして時間。すべてを超越し存在する、四季。   
    そして語られる彼女の子孫について。    

    震えるほど面白い。

  • 四季シリーズはS& MシリーズとVシリーズを読んでいないとわからないでしょうが、読んだ人にとっては、次のシリーズを匂わせる絶妙な展開でした。ファンにとってはオールスター作品ですね。

  • 四季シリーズ最終巻。

    「春」と同様に難解だ・・・。

    場所はどこなんだろう。これは何時の話なんだろう?
    夢の中なのか、はたまた現実なのか・・・。

    長し読みではちょっと理解に苦しむところがある。


    今ここまで読み終えて思うことは、

    「すべてがFになる」から再読したいなぁということ。

    もう一度読むと、何かを掴めそうな気がする。 

  • 百年シリーズにも出てくるキャラクターの名前が、という事は百年後の世界の話なのでしょうか。

    読者をどこまでも謎に導く四季。
    四季の圧倒的に長い時の流れ。
    犀川先生が四季の内部に取り込まれなかった理由や四季の涙、その他にも印象的なシーンが。

    内容を理解するのは難しいけど
    S&Mからの一連のシリーズにおいて
    秋と冬はターニングポイントだなと感じました。

  • 暴論である。
    紐解くことが非常に困難である。四季シリーズの、一応の終焉?なのかな。

    『劣化しない歴史は、もう歴史とはいえない』

  • 四季シリーズ完結。
    ですが、これは次につながってるんですかね。
    100年シリーズかな?
    それはそれは長い。苦笑

    四季人間離れしているのかと思いきや、
    喜怒哀楽のようなものを垣間見せたり、
    矛盾を認識して受け入れたり。

    最後のエピローグはなぜかエヴァンゲリオンの漫画のラストシーンを思い出しました。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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