- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062756204
作品紹介・あらすじ
女の秘密がぎっしり詰まった12本の絶品短篇集
美しく、いやらしく――
恋とセックスのためなら女はどこまでもずるくなる
《人妻とのつき合いは、いろいろな味をそのつど男に与える》。産休明けで諸橋陽子が職場復帰した。広告代理店に勤める奥村裕一は、妊娠前の陽子と数回関係をもっていた。子どもを産んで、以前より美しくなった彼女を、裕一は誘うが……。表題作「ミルキー」を含む、女の秘密がぎっしり詰まった12作の短篇集。
感想・レビュー・書評
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大人のお姉さん方の恋愛に関する物語。
形は正しく無いけれど、
いくら大人になっても、
嫉妬もするし、失望や絶望も味わう。
それでも、パートナーがいることで
自分を保っているんだね。
でも幸せではなさそう笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
知性に対する考察は面白い。バブルから現在にかけて、精神性よりも物質性を重要視する論調が強いと感じる。単純に言えば、「愛よりも金」という風潮である。これは、つまり、知性の劣化である。自分も資本主義的な考えやそれに基づいたコンテンツを浴びて、育ってきた。だからこそ、それを意識し、より精神的な充足を求めていきたい。
「知性というのは別に高学歴だったり、さまざまな知識を持っていることではない。世の中で起こること、知り合う人物、襲いかかってくる災難に対して、どのような感想を持ち、どのような対処ができるかということなのだ」 -
林真理子の作品は、一貫してステータスが重視されているけど、どんなに「高いクラス」にいる人も誰一人として幸せにならないのが好き。
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悔しいほど面白く、林真理子はやっぱりすごいと思った。
そして、これがこんなに面白いということは、私は立派なもう若くない女なのだわと、
苦笑い、でもわかっちゃうんだ。
えぐいほどのリアルさで、
しかしなんだろうかこのえぐい人間の生き様が
どうにもこうにも肯定され勇気づけられる感じ…。
これを書いているのがお洒落なかつて美人で今も小奇麗な女流作家ではなく
林真理子だっていうのが何よりの証明かのような。
本当に素晴らしい。 -
きもちわるい。
歳をとり中年女になるのが怖い
みじめ
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「他の女に盗られるというのはまだ諦めがつく。新しい女がいないというのに男の態度が変わるということは、男の気持ちが醒めたに他ならない。気持ちが他の女にそっくり移るのと、消滅してしまうのとどちらが屈辱的であろうか。」
「知性というのは別に高学歴だったり、さまざまな知識を持っていることではない。世の中で起こること、知り合う人物、襲いかかってくる災難に対して、どのような感想を持ち、どのような対処ができるかということなのだ」 -
女の秘密が集まった短編集。。
私は、不倫という秘密を一生持つことはないだろう。
でも、ちょっと、このような不倫のお話
たまには、読みたくなるんです。
夫が息子が妻に隠れて母に隠れて。。
ちょっとHなビデオを見るような感じかな。 -
★購入済み★
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短編
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f.2022/2/26
p.2009/7/22